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あなたの燃える手で

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Archive2007年07月 1/1

白い魔女

69千鶴の退院前日。二人は屋上で最後のリハビリをしていた。二人での最後のリハビリ、課題は松葉杖無しで、一人で屋上の端から端まで歩くことだった。その距離およそ100メートル。風が強く、空には白い雲が速い動きで流れていた。「いい、千鶴。これが卒業試験よ」「はい。大丈夫、あたし歩ける」「うん。頑張って。風が強いから気をつけてね」千鶴は松葉杖を手摺りに立てかけた。千鶴の右側には大銀杏がその頂を覗かせている。...

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白い魔女

68真弓がチェックしていた献体の契約金は、ゆかりがこの病院に献体として来た時に背負っていた借金の額の事だ。真弓はその日の帰り際に、御堂の机にあった献体に関するファイルの納められているピンク色のCDを持ち帰った。PCにCDを入れ、ファイルを開く。そこには2つのファイルがあり、一つは「献体契約金」、もう一つには「ゆかり」とタイトルが付けられていた。最初に「献体契約金」のファイルを開く。これは過去の献体...

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蛍の言の葉

ー 10万ヒットを越えました ー皆様、いつも当ブログへのご訪問ありがとうございます。おかげさまで『あなたの燃える手で』がこの度、10万ヒットを迎えることが出来ました。日に日に増えるカウンターを横目に、”1周年で10万ヒット” を密かに期待していましたが、「まさか? 本当に?」と言うのが正直なところです。1年間このブログを、コツコツと続けてきて本当によかったと思います。これからも、皆様により楽しんでいただける官...

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白い魔女

67千鶴のリハビリは主に屋上で行われることが多かった。転んだ時など下がコンクリートということが心配ではあったが、沙也加が補助に付く為、千鶴も安心してリハビリに専念できた。「さぁ、今度は松葉杖無しでここまで歩いてみて」松葉杖を手摺りに立てかけながら、千鶴から10メートルほど離れた。「うん」全身の筋肉を緊張させ、両手でバランスをとりながら、千鶴がヨチヨチと歩き出した。その瞳は沙也加の足もとをじっと見据...

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白い魔女

66御堂の4本の指先が、ゆかりのGスポットを意地悪く責めたてる。「ひぃぃ~、あぅぅ。そっそこは」「そこはぁ? なぁにぃ?」御堂の指はソノ部分で指先を軽く曲げ、押し付けるようにした。「はぁ、はぁぁ~いやぁ」「んん? ココが堪らないのよねぇ。ほらっ、ほらほら」光も差さず、声も届かない所。その存在さえも知る人の少ないこの地下室で、女による陰湿な責めが始まろうとしていた。既に勤務時間を終えた御堂を探す人も...

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白い魔女

65沙也加自身、屋上には久しぶりにきた。普段見上げている建物や街を、俯瞰して見るのは新鮮なものがある。沙也加が千鶴かは目を離している隙に、千鶴の姿が見えなくなった。どうやら干してあるシーツに陰に入ったらしい。沙也加が追いつこうと足を速めた時だった。「きゃあぁ」千鶴の悲鳴が聞こえた。急いでシーツの向こう側へ回り込む。そこには斜めに倒れ込んだ千鶴の姿があった。幸い怪我らしい怪我はしていないようだった。...

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白い魔女

64「ほらっ、もっと蜜を出して。こうされたらどうかしらぁ?」花びらを拡げていた右手で、紅い真珠を摘み上げた。既にシコり起っていた真珠はゆかりの悦楽への扉を一気に開いた。「あぁぁっ、あうぅぅ~。ああっいい。感じるぅ~」「んん~やっぱり、濡れる濡れる。ほらっこんなに」御堂は再び蜜壺に吸い付くと、右手で真珠を弄びつつ、舌で巧みにその溢れる蜜を舐め取った。ひとしきり蜜を舐め取った御堂はゆかりの両足を解放し...

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白い魔女

63千鶴の濡れた瞳が沙也加を見つめている。「沙也加、沙也加に比べたらあたしなんて、あたしなんて……笑っちゃうね」「ううん、そんなことないよ。千鶴の胸に大きな穴が空いたのはよくわかる」「えっ、」「大きな穴がポッカリ空いて、よくわからないんだよね。自分でもどうしていいか、どうすればいいのか」「うん」心にポッカリと空いた大きな穴。やっと自分の気持ちを表現する言葉が見つかった。と言うように沙也加が千鶴を見つ...

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白い魔女

62しかし御堂の生暖かい舌はヒリつく剃り跡に張り付き、下から上にネットリカミソリは縦に横に、そして斜めにと縦横無尽に動き回った。「いやぁ、だめぇやめてぇ」「ほぅ~らっ、だんだん見えてきたわよぉ。もっと綺麗にしましょうねぇ」更に一度剃った部分を反対から剃り上げ、ゆかりの茂みは今や完全に消失した。隠れていた淫花は、閉じることの出来ない脚の間でその姿を晒した。御堂が下からその花を見上げている。「丸見えね...

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白い魔女

61「ごめんなさい。でも松葉杖にも大分慣れたし、平気かなって……」「もう、心配させないで。でもまぁ落ち込んでるよりは良いけどね」沙也加が笑った。つられて千鶴も笑った。千鶴の顔に笑顔が戻った。「結局、連絡ないの? 鏡一君からは」千鶴は無言で頷いた。だから言ったじゃない。と言う言葉を沙也加は飲み込んだ。「あたしね……」「えっ?」沙也加はいったん言葉を切ったが、思いきって続けた。「あたしね、孤児院で育ったの...

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蛍の言の葉

今日は七夕ですね。天気は生憎ですが、織り姫と彦星が出会えると良いですね。☆そういえば幼稚園の頃に、短冊に願い事を書いて笹に吊したっけ。その時の願い事、もう忘れっちゃったなぁー。不思議だな、願い事だったのに・・・。願った方が忘れちゃうなんて。これじゃ願いが叶っても気が付かないじゃん (*^_^*)大人になった今、願い事を書けば何か欲深いことばかり書いてしまいそう。『星に願いを』と言う曲もありますが、世界中の...

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白い魔女

60「ああぁ、待って、そっそんな。あぅぅ、いやぁ」「中がすごーく熱くなってるわよぉ」「ああっ、言わないでぇ」「もうトロトロねぇ。ほぅ~らっこうやってクリちゃんをいじると、お尻が指を締め付けて千切れそうよ。ほらっ、ほらほらっ」「いやぁ、だめぇ、ああぁん」床に足を固定され、両手を天井のウインチで引き上げられ、全身がピンと張っているゆかりには、腰を前後に振ることぐらいしかできない。しかしそれさえも虚しい...

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白い魔女

59沙也加は千鶴への想いを胸の中に留めたままでいた。今の千鶴にこの想いを伝えても、彼女を混乱させるだけなのは分かっている。まして千鶴の心は完全に鏡一に向いてしまっている。鏡一という彼がどんな男なのか、沙也加に興味はない。ただ千鶴を苦しめている張本人と言うだけで十分だった。それから1週間、2週間、鏡一からは何の連絡もなく、千鶴の携帯は何の着信音も鳴らぬまま、1ヶ月の時が流れた。その間、千鶴の足のリハビ...

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白い魔女

58御堂はゆかりの両足に黒革の足枷を嵌めた。足枷にはD字形のリングが付いている。足枷のリングに床のリングを繋ぎ、再びウインチを巻き取っていく。ゆかりの両腕が伸び、体が引き上げられ、やがて踵が浮いて体中の関節が引き伸ばされ始めた。大体延びきったところで、ゆかりの体が引き延ばされ過ぎないように、微調整をしながら細かくスイッチを入れる。それは1センチずつ伸ばされるような優しさのようで、その実、限界ギリギ...

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土