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あなたの燃える手で

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Archive2009年01月 1/1

クレオパトラの微笑み

11今あたしがいるのは、エステサロン『クレオパトラ』の個室。シャワーを浴び、この店のショーツを履いてベッドに俯せになっている。あたしの脚は大きく広げられ、その脚の間にはここのエステシャン、青山さんが正座をするように座っている。ショーツはお尻を全て露出するように真ん中で細く引き絞られ、1本の筋のようになっている。彼女のマッサージにあたしのアソコは濡れ、白いショーツに恥ずかしいシミを作ってしまった。彼...

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クレオパトラの微笑み

10どうしよう、あたしはこのショーツにシミを作ってしまった。彼女はそれを知ってか知らずか、指をあたしのアソコに近づけてくる。「真中様、脚をもう少し広げてもらっていいですか?」「えっ? は……はい……」「失礼しまぁ~す」彼女は1度足首を持つと、少し大胆に脚の間隔を開けた。振り返ると彼女はベッドに上がり、脚の間に両膝を付くと正座をするように座った。あたしと目が合うとあの微笑みで見つめ返してくる。あぁ、そん...

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クレオパトラの微笑み

9彼女の10本の指は、まるで蝶のようにあたしのお尻の上を彷徨っている。フワフワとヒラヒラと、羽根のように軽いタッチ。それが逆に、あたしの性感をジワジワと逆撫でる。唯一あたしを守る鎧は、この店のショーツだった。それは小さくて薄い鎧。今のあたしを、あの指先から守ってくれる小さな城壁。「真中様、ちょっとショーツずらしますよぉ。いいですか?」「あっ、はい……どうぞ……」そう言うと彼女はショーツの真ん中を引き絞る...

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クレオパトラの微笑み

8あたしはこのまま感じてしまっていいの?そんなハズ無いでしょ……。だって彼女は、あたしが感じているのを知っている。だからって……。現実と妄想、心と体、仮面と素顔、そして……彼女とあたし。天使と悪魔の囁きは、絡み合った白い糸と黒い糸。二色の糸はもつれながら膨れあがって、やがてあたしの中から溢れ出す。その時のあたしは……どんな顔?「太腿の方よろしいですか? 真中様」「あっ、はい……」膝裏で遊んでいた指先が、太腿...

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クレオパトラの微笑み

7「それでは、始めさせていただきます」「あっ、はい……」その声にわずかに緊張する。でも、あたしの胸の中には、淫らな期待も確かにあった。彼女の視線にジリジリと焼かれ、心拍数が上がっていくようだ。柔らかな掌が、あたしの背中にサラリとしたオイルを塗り伸ばしていく。指圧を兼ねたような、心地よい力加減のマッサージが始まった。この間も確かこの後、そう、この後あの羽根のような指使いに変わったのだ。マッサージは背中...

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クレオパトラの微笑み

6翌週の木曜日。あたしは「クレオパトラ」に予約の電話を入れた。電話口に出たのは青山さんだった。「はい。明日金曜日、19時ですね。……大丈夫ですよ」「えぇっと、今度はボディコースを……」「はい、ボディコースだと¥12.000になります」「はい」「それでは明日19時に、お待ちしております」「はい、お願いします……」あたしは携帯を閉じるとバッグにしまった。胸が高鳴っているのは何故? あたしが想像していることなんか起こ...

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クレオパトラの微笑み

5あたしはバスルームの壁にもたれ、青山さんに責められている妄想に取り憑かれていた。あたしの脳裏にはハッキリとあの店のあの部屋が広がっている。彼女はあたしの蜜壺に入れた右手の指をクネらせ、絶え間なくクチュクチュと泣かせながら、左手は人差し指で肉豆を上下左右に擦り続けている。赤いフレームのメガネ越しに、あたしの顔をじっと見つめながら……。「どうですか? 真中様」「あぁ~いい、すごく、すごく気持ちいいぃ~...

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クレオパトラの微笑み

4あたしはその日、アパートに帰るとシャワーを浴びた。強い水流があたしの肌で弾けても、あの指の快感は肌に残っている。青山さん、アナタはあたしが感じているのをわかっていて、ワザと焦らしていたの? それとも……、やっぱりアレは仕事?あたしはシャワーを止めると、まだ濡れたままのアソコに手を伸ばした。軟らかな肉の花びらを拡げ、ソコを指先で触ってみる。実際に触ると想っていた以上に……。「あぁ~ん、こんなに濡れて」...

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クレオパトラの微笑み

3あたしの息づかいが荒くなっていくのを、彼女は気づいているだろうか?「いかがですか? 真中様」その声にあたしは目を開いた。可愛く首をかしげ、彼女があたしを見下ろしている。メガネ越しのその目はあたしから目を離さず、あえて言うならじっとあたしの反応を観察しているようにさえ見えた。「なんだかとっても気持ち良くて……上手ですね、青山さん」「ありがとうございます」愛くるしい目が、また蕩けるように微笑んだ。微笑...

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クレオパトラの微笑み

2あたしが部屋に入ると、後ろでドアの閉まる音がした。「本日はお試しコースをお申し込みいただき、ありがとうございます。真中様の施術をさせていただきます、青山と申します。よろしくお願い致します」彼女は深々と頭を下げた。ライトブラウンの髪が肩から胸元に滑り落ちる。「よろしくお願い致します」あたしは軽く会釈を返すと改めて彼女を見た。歳は27歳のあたしと同じぐらいかしら。淡いピンクの半袖の白衣から、絹肌の腕が...

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クレオパトラの微笑み

            クレオパトラの微笑プロローグ2009年、1月2日。PM3:00正月を帰省先の実家で過ごしたあたしは、この街に戻ってきた。アパートのドアには、いつもより分厚い新聞がねじ込むように刺さっている。バッグからキーホルダーを出し鍵を開けると、冷たいドアノブを回した。玄関、下駄箱、散らかったままの部屋。白いローテーブルの上には開いたままの赤いノートPC。その横には、去年最後に食べたパスタのホワイ...

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蛍の言の葉

 『蛍の言の葉』は、予告やお知らせ、作者の近況報告などをお伝えします。本年の第1作目、タイトルは『クレオパトラの微笑み』です。当初は本日7日からの更新を予定していましたが、諸事情により10日(土)から更新します m(_ _)m楽しみにしておられた方、申し訳ありません。なお、執筆はようやく順調に進み始めました。...

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蛍の言の葉

 『蛍の言の葉』は、予告やお知らせ、作者の近況報告などをお伝えします。   2009    あけましておめでとうございます      今年も『あなたの燃える手で』        どうぞよろしくお願い致します。■近況報告2009年、正月3日。みなさん、いかがお過ごしですか?自分はといえばやっぱりというか、予想通りというか・・・、元旦は朝から日本酒を飲んで昼寝。その為か、夜は目が冴えて眠れず、朝方まで小説を...

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土