白い魔女
64
「ほらっ、もっと蜜を出して。こうされたらどうかしらぁ?」
花びらを拡げていた右手で、紅い真珠を摘み上げた。既にシコり起っていた
真珠はゆかりの悦楽への扉を一気に開いた。
「あぁぁっ、あうぅぅ~。ああっいい。感じるぅ~」
「んん~やっぱり、濡れる濡れる。ほらっこんなに」
御堂は再び蜜壺に吸い付くと、右手で真珠を弄びつつ、舌で巧みにその溢れ
る蜜を舐め取った。
ひとしきり蜜を舐め取った御堂はゆかりの両足を解放し、分娩台に連れて行
った。両手は手枷を嵌められたままのゆかりは、まるで囚人のように分娩台
まで歩いた。
「そこに座って、両足をココに乗せて」
ゆかりは分娩台に座ると、両脚を拡げ少し高くなった足乗せの上に置いた。
それには皮のベルトが付いており、それで足首をしっかりと固定した。頭は
そのままヘッドレストにもたれた。まるで産婦人科で治療を受けるようだった。
御堂は手枷を握ると、ヘッドレストの裏に回しそこにあるフックに引っ掛けた。ゆかりの両腕はピッチャーの投球ホームのように頭の後に回された。
「さぁ、これからよ、ゆかり。本格的に虐めてあげる」
千鶴は握りしめていた携帯電源を切った。すべてを吹っ切ったように。
鏡一のこともやがてリセットされるだろう。沙也加は千鶴の笑顔からそう読
み取っていた。
「さぁ、千鶴。部屋に戻るわよ」
「ええぇ、もう?せっかく屋上にきたのにぃ? ねぇ、屋上1周してもいい
でしょう?」
「ふぅん」
沙也加は大きく胸を上下させて、深呼吸のような溜息をついた。
「まぁ、いいでしょう。それではリハビリをかねて、1週だけですぞ。千鶴殿」
「本当? ありがとう。それじゃこっちから」
千鶴は大銀杏を見下ろしながら、屋上の柵づたいに松葉杖で歩いていった。
まだ若い銀杏の葉が、碧の光を反射しているように輝いている。
遠く都心の高層ビル群がハッキリと見え、青空はどこまでも繫がっていた。
沙也加は千鶴の後から付いていった。
時折透き通った風が千鶴のパジャマを翻し、昨夜のシャンプーの香りを沙也
加に運んだ。
松葉杖が使えるようになったとはいえ、長い入院生活で千鶴の筋力はかなり弱っている。千鶴にはリハビリ室より屋上の方が良いかもしれない。
そんなことを考えながら自らも大銀杏を見下ろした。
「ほらっ、もっと蜜を出して。こうされたらどうかしらぁ?」
花びらを拡げていた右手で、紅い真珠を摘み上げた。既にシコり起っていた
真珠はゆかりの悦楽への扉を一気に開いた。
「あぁぁっ、あうぅぅ~。ああっいい。感じるぅ~」
「んん~やっぱり、濡れる濡れる。ほらっこんなに」
御堂は再び蜜壺に吸い付くと、右手で真珠を弄びつつ、舌で巧みにその溢れ
る蜜を舐め取った。
ひとしきり蜜を舐め取った御堂はゆかりの両足を解放し、分娩台に連れて行
った。両手は手枷を嵌められたままのゆかりは、まるで囚人のように分娩台
まで歩いた。
「そこに座って、両足をココに乗せて」
ゆかりは分娩台に座ると、両脚を拡げ少し高くなった足乗せの上に置いた。
それには皮のベルトが付いており、それで足首をしっかりと固定した。頭は
そのままヘッドレストにもたれた。まるで産婦人科で治療を受けるようだった。
御堂は手枷を握ると、ヘッドレストの裏に回しそこにあるフックに引っ掛けた。ゆかりの両腕はピッチャーの投球ホームのように頭の後に回された。
「さぁ、これからよ、ゆかり。本格的に虐めてあげる」
千鶴は握りしめていた携帯電源を切った。すべてを吹っ切ったように。
鏡一のこともやがてリセットされるだろう。沙也加は千鶴の笑顔からそう読
み取っていた。
「さぁ、千鶴。部屋に戻るわよ」
「ええぇ、もう?せっかく屋上にきたのにぃ? ねぇ、屋上1周してもいい
でしょう?」
「ふぅん」
沙也加は大きく胸を上下させて、深呼吸のような溜息をついた。
「まぁ、いいでしょう。それではリハビリをかねて、1週だけですぞ。千鶴殿」
「本当? ありがとう。それじゃこっちから」
千鶴は大銀杏を見下ろしながら、屋上の柵づたいに松葉杖で歩いていった。
まだ若い銀杏の葉が、碧の光を反射しているように輝いている。
遠く都心の高層ビル群がハッキリと見え、青空はどこまでも繫がっていた。
沙也加は千鶴の後から付いていった。
時折透き通った風が千鶴のパジャマを翻し、昨夜のシャンプーの香りを沙也
加に運んだ。
松葉杖が使えるようになったとはいえ、長い入院生活で千鶴の筋力はかなり弱っている。千鶴にはリハビリ室より屋上の方が良いかもしれない。
そんなことを考えながら自らも大銀杏を見下ろした。