2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

夢の森歌劇団

11 
「あなた達って、 二人ともMでしょう? あたし達二人ともSなのよ」
「えっ……? えぇ……」
「だからぁ……、あなた達、あたし達の奴隷にならない?」
「奴隷に?」
「そう? そして時々四人でこっそり逢って……、ねっ」
「ねっ……、て言われてもぉ」
「あたしはいいわよ。そういうの興味あるし……」
「えっ? 恋~」
「だって四人で同じ秘密を持てば、立場も対等でしょう。それにソレはソレ
で楽しめそうだし」
「もう恋ってばぁ~」
「そういうことよ。あとはあなただけね、寿々水 雫」
「わかりました。恋がそういうなら……」
「じゃっ、決まりね。『 天 地 乱 』の千秋楽の日、あなた達はひと足先に
隣の駅で待ってなさい。迎えにいくから」
「迎えにって、何処に行くんですか?」
「あたしの別荘よ」
「別荘?」
「そうよ。そこでたっぷりと虐めてあげるわ……。うっふふふっ」
そして今日。駅で拾われた恋と雫は、レイラのワゴンで彼女の別荘へと向か
ったのだっった。

龍崎レイラの別荘は、彼女のプライベートビーチの中にあった。元々はビー
チだけだったものを、後付で別荘を建てたものだった。
土地にして千坪はあるだろうか。近隣には家もなく、外にさえ出なければ、
屋内の声が外に聞こえることはない。
ガレージに車を入れてエンジンを切ると、辺りは閑散とした静寂に包まれ
た。漆黒の闇の向こうから、波の音が聞こえる。四人はそのままガレージ横
の入り口から中に入った。
レイラの別荘。それは小さなホテルを思わせる白い建物だった。
何部屋あるのかわからない。二階へと上がっていくレイラの後を、三人はた
だついていった。
通された部屋はスイートルームを思わせる白く広い部屋だった。
二十畳は優にある部屋は、壁も床も石造りで、低いベッドが二つ、60型以上
のテレビ、大理石のテーブルに二人がけのソファ。バルコニーの向こうには
海が広がっているはずだが、今は真っ暗で見えない。

「凄ぉ~い。こんな別荘持ってるなんて、あたしには一生無理」
雫がそう言うと、
「あたしだって無理だよぉ~。ほらっ、これ大理石だよぉ」
部屋の広さや豪華さに感動している二人に、レイラが教壇に立つ女教師のよ
うに手を叩きながら言った。
「はいはい二人共……、服を脱いで裸になりなさい」
「えっ、いきなりぃ?」
「そうよ。奴隷に服はいらないでしょう」
「お二人は……?」
「あたし達にはちゃんと衣装があるの……」
「あたし達が着替える間に、ちゃんと裸になっておくのよ、いいですね」
「はぁい……」
二人が別室に入ると、雫と恋は服を脱ぎ始めた。
「ねぇ、ナニされるんだろう?」
「さぁ、わかんないけど……」
やがてレイラと鏡花が現れた。その姿は、本格的な女王様の身につける黒い
革のコスチュームだった。

恋と雫は、目を丸くして見つめあった。


Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土