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あなたの燃える手で

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Archive2013年03月 1/1

怪盗ムーンライト

4「カミングアウト? 円香」「うん。別に恥ずかしいとかおもってないよ、あたし」「そうね、それじゃあたしもカミングアウトするわ」「小夜もそうだと思ってた」「そうよ。あたしも女しか愛せない。でもどうして分かったの?」「だって、小夜があたしを見る目。肉食獣みたいだったもの」「あら、羊の皮を被ってたつもりだったのに」「それって "羊の皮を被った狼" のこと? イソップの……」「ううん、イソップとはちょっと違うけ...

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怪盗ムーンライト

3何で漢字なんて書いて見せたんだろう。しかも「円香」なんて。日本人でも読めない人がいるかも知れない。そんな漢字なのに……。この子に分かるはずもない。聞く方が間違っている。「ううん、いいの。あたしが言いたかったのは、円香って呼んでくれてもいいよってこと」「うふふっ、そう? アンナの方がいいんじゃない」「あたしはアンナより円香の方が好きなの」「何で?」「さぁ、日本人の血かしら?」「うふふっ、面白いのね。...

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怪盗ムーンライト

2彼女は昼間のジャージ姿のまま、ガラスの向こうで小夜のテーブルを指差し、そこに行ってもいいか? と言っているようだった。最初は驚いた小夜だったが、その少女が思いのほか可愛かったこと、そして自分の記憶よりずっと子供だったことが警戒心を緩めた。小夜は彼女に向かってニッコリと微笑むと、大きく頷いて見せた。それを見ると彼女は満面の笑みを浮かべ、店の入口へと回った。彼女は上下ジャージということで、入口のボー...

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怪盗ムーンライト

1「円香(まどか)、円香、こっちへいらっしゃい……」「えぇ、ムーンライト」「今のあたしはムーンライトじゃないわ。今は音無小夜。ただの女よ」小夜はダブルベッドの毛布をまくると片側にスペースを作り、円香をそこへと誘った。「そうね。ごめんなさい、お姉様……」円香はその細い体でスルリと毛布の中に潜り込んだ。それは白い肌からか、それとも栗毛色の長い髪からか、フワリと甘い石鹸の香りが立ち昇った。そして彼女は小夜の...

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怪盗ムーンライト

怪盗ムーンライトPROLOGUE「館長! 館長……!」「なぁ~に奈緒子。朝から騒々しい」七海(ななみ)美術館館長『赤水七海』は、出勤そうそう事務所に走り込んできた『中野奈緒子』に、怪訝そうな顔をした。「ポストにこんな物が……」奈緒子の差し出した物、それは縦110mm、横220mmの真っ赤な洋封筒で、表には黒い文字で "予告状" と書かれていた。この美術館の職員である奈緒子は、毎朝郵便物の回収をするのが日課で、今も片手には朝...

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蛍の言の葉

『蛍の言の葉』は、予告やお知らせ、作者の近況報告などをお伝えします。■ あとがき「ざくろ荘物語」の連載が終わりました。今回はなんとなく、キャラ達が散らばった感じになってしまいました。しかし各キャラの性格付けはうまくいったと思っています。■ お知らせさてさて、次回の物語はなんと怪盗が登場します。タイトルは、そのままズバリの『怪盗ムーンライト』です。神出鬼没の怪盗が狙う今回の獲物は、世界最高美のダイヤ。も...

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ざくろ荘物語

32「はぁぁ~、いやぁぁ~、逝くぅぅ~」桃子の腰はすみれを持ち上げんばかりに反り返ろうとしている。しかし下半身で脚を押さえる林檎の体重がそれを許さない。「どう? ねぇ。2人掛かりで責められるのって」「もう、もう逝かせてくださいぃ」「だめよぉ」「それじゃ、せめて縄を解いて……」「あら、それがイイんじゃないの、桃子ちゃん。その良さが判らないなんて、アナタもまだまだねぇ」「だってぇ……」「逝きたくてしょうがな...

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ざくろ荘物語

31林檎の人差し指が桃子の蜜壺に差し込まれると、その横からすみれの人差し指が並ぶように差し込まれた。「あっ、あぁぁ~ん、だめぇぇ~」「桃子ちゃんのウイークポイントはねぇ」すみれの指の横で、林檎の柚木がモゾモゾと動く。「はい……」「ココよ、ココ。ほらっ、判る?」すみれの指が、取り敢えずの場所にあてがわれた。「この辺ですか……?」「もうチョット奥……」「ココです? ココ? コッチ?」すみれの指先がクイッと曲が...

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ざくろ荘物語

30「うふふっ、覚悟してね、桃子」すみれの舌は、桃子の唇から離れると、首筋を通り脇の下へと移動した。そして片手で桃子の二の腕を押さえつけると、最大限に開いた脇の下をネットリと舐め始めた。「あぁっ、あぁぁっ、あはぁ~ん」くすぐったさからか、桃子の体がブルブルと震える。「くすぐったい?」「くすぐったいのと、気持ちイイのと、なんだかワカンナイ」「あたしも舐めちゃお~っと」林檎がすみれに加勢するように反対側...

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ざくろ荘物語

29「まぁまぁ、すみれちゃんも桃子ちゃんもそう緊張せずに……。ココは一つ、若いモン同士仲良くやって頂戴」そしてなんとなく言いずらそうに、口を開いたのはすみれだった。「なんかごめんね、桃子」「何が? 別にすみれは謝るようなコトはしてないよ」「だってあたしが直接言えばイイのに。林檎さんから言ってもらうなんて、なんか回りくどいコトしちゃって……」「そんな、あたしだってもし立場が逆だったら、同じコトしてたかも……...

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ざくろ荘物語

28「ねぇ、桃子ちゃん。今度3人で楽しまない?」「3人で……」「そう、すみれちゃんも呼んで3人で」「でも、そんなコト」「あらどうして、平等に付き合うって逝ったのは桃子ちゃんでしょう」「そうですけど……」「だったら抜け駆けはなし」「はぁ……」「その代わり、あたしとすみれちゃんで、もっと気持ち良くしてあげる」「えっ? もっと気持ち良く?」「そうよぉ、だって2人なら、一人でできあいコトだって出来るし」「例えば?...

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ざくろ荘物語

27「ねぇ、桃子ちゃん。もしかして……、ココ、感じるでしょう」林檎は反応のあった桃子の快感スポットを、指先でクリッとなぞった。「あぁっ、あぁぁ~ん、な、なにっ? 今の。凄い感じる」「ココが桃子ちゃんの敏感で弱いトコロ」「弱いトコロ?」「そう、ココを指先でこうするとぉ……。ほらっ」林檎の指先が、また桃子のソコをクリクリとなぞった。「あぁっ、あぁぁ~ん、ホント、ホントに感じるぅ」「でしょう? コレがどう意...

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ざくろ荘物語

26林檎は伸ばした舌を桃子の蜜壺にニュルっと差し込んだ。そして舌を出し入れしたり上下に動かし、桃子の蜜壺を味わった。ソコに塗られた媚薬入りのローションは、林檎の舌までも敏感にしていく。その頃には桃子も、自らベッドの幅いっぱいに脚を広げていた。林檎は両手で桃子の花びらを開き、更には肉豆の皮をクルリと剥き上げた。「あぁっ、林檎さん、ソ、ソコはぁ……」「ソコは、なぁ~にぃ~?」意地悪く言った後、林檎は剥かれ...

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土