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あなたの燃える手で

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Archive2008年09月 1/1

白百合忍法帳

14 (慶安四年 七月十五日)二重火の男根と化した肉豆が、柘榴の肉壺に今まさに入らんとしていた。柘榴は思い切り首を振り、宙に浮いた体をばたつかせた。「ふふふっ、辛いか、悔しいか。女の中でコレを擦る快感がどれほどのものか、女のお前にも判るまい……」そんな声も柘榴には届いていないのか、柘榴は必死で抵抗していた。「無駄じゃ、無駄じゃ。どんなに暴れようと、もうどうしようもあるまい」「うぐぅ! うがぁ! うぐ...

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白百合忍法帳

13(慶安四年 七月十五日)どれくらい気を失っていたのか。気が付くと柘榴は、蝋燭の炎の揺らめく海竜院の本堂に転がされていた。その手は手首を一つに縛られ、大きく開かされた足は足首を竹で固定され、口には舌を噛み切られないように猿ぐつわをされている。床にはもう一本、長い縄が蛇のようにとぐろを巻いている。「柘榴、殺す前にタップリ楽しませてもらうぞ」「うぅ! うぐぅー!」「そうか、しゃべることも出来ぬか……」...

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白百合忍法帳

12(慶安四年 七月十五日)「お前、薩摩のくノ一だね!」「薩摩? くノ一? はて? 何のことやら……」振り返りもせずに女が答えた。その声はまさに女の声だ。いや、これが本当の声なのか。「惚けるんじゃないよ! さっき桜湯であたしに触ったろう」「……」「こっちは全部お見通しだよ!」そう言って柘榴は懐に手を入れた。女は背を向けたまま、その場から動かない。「ふふふっ、そうかい。途中で女の時にはたいた香の匂いに気...

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白百合忍法帳

11(慶安四年 七月十五日)「おや?……女の匂いだ。もしや今の男」柘榴は、たった今すれ違った総髪の男の後を追った。前回、朧火の後を付け、してやられた柘榴だったが、今回はぬかりなくその後を付けた。「しかし……、あの体付きは……どう見ても男だねぇ……?」その大きな体で男は通りの真ん中をのし歩いていく。この江戸でもこれほどの大男は滅多に見かけない。お陰で柘榴はその大きな姿を見失う心配もなく、男との距離を開けて後...

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白百合忍法帳

10 (慶安四年 七月十四日)ここは鬼哭寺から北に一里ほど離れた所にある海竜院。小高い山の上にある、墓地に囲まれた廃寺だった。日が沈めば、辺りはしっとりとした闇に包まれる。今夜ここに、新たな生け贄となった夜鷹がいた。薄汚れた白地に赤い鶴の絵柄の着物。その着物から伸びた白い腕は一つに縛られ、天井の梁から吊されていた。項垂れた頭から伸びる長く乱れた髪は乳房に届き、両脚は限界まで開かされ、足が閉じられな...

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白百合忍法帳

9(慶安四年 七月六日)朧火が針を打たれてから、一刻の時が流れようとしていた。刺さった針が動いたのか、それとも忍びの精神力のなせる技か、朧火は指先を僅かに動かすことが出来るようになっていた。紅蜂の目は、朧火の肉壺に集中して隙だらけだ。朧火の口元に微笑みが生まれた。その途端、朧火の両手から無数の糸が紅蜂に向かって放たれた。全裸に剥かれた体の何処にこれほどの糸を持っていたのか? 一瞬で紅蜂の上半身は、...

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白百合忍法帳

8 (慶安四年 七月六日)紅蜂は針で麻酔に掛かった朧火の両膝を曲げると大きく開かせた。朧火の体は人形のように意のままに動く。紅蜂は朧火の両足の付け根に新たに針を刺した。「ここに針を打つとね、うんと感じるようになるんだよ。たっぷり可愛がってあげるからねぇ」そして指先で肉壺の花びらを拡げると、かんざしをその中へゆっくりと差し込んでいった。「はっ! あぁ……、うぅ……」「この中にもツボがあるのを知ってるかい...

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蛍の言の葉

リンクが増えました!久しぶりにリンクが増えました (笑)今回リンクさせていただいたのは、『琴音の世界』の琴音さんです。静寂な世界で淡々と綴られていく官能詩。そんな官能詩を縦糸に、そしてエロスを横糸にそっと密かに紡がれていく官能小説。そんな琴音さんの世界。皆さんも是非、訪れてみては如何でしょうか?P.S 琴音さん、これからどうぞよろしくお願いします。...

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白百合忍法帳

7 (慶安四年 七月五日)眉間に針が打たれてから一刻、柘榴が目を覚ました。体の針は抜かれている。「気分はどうだい? 柘榴」「あっ、あたし……」碧はここまでの経緯を柘榴に説明したが、柘榴は鬼哭寺で倒れてからのことを憶えていなかった。「とにかく、薩摩のくノ一は鬼哭寺にいることは間違いなさそうだねぇ。ここはあたしがいくよ」「紅蜂……」柘榴はまだ僅かに痺れの残る上半身を布団から起こした。「柘榴、アンタにはまだ...

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白百合忍法帳

6 (慶安四年 七月五日)その日の朝、碧は早朝の人の気配に目を覚ました。それから数秒後、足音は碧の住む長屋の前で止まると力なく戸を叩いた。「誰だろう? こんなに早くから……」碧は薄い布団を捲るとゆっくりと立ち上がり、戸の前に立った。「誰だい? こんなに朝早くから」「あたしだよ、ちょっとココを開けておくれよ」「柘榴……」碧は心張り棒を外すと柘榴を迎え入れた。柘榴は俯いたまま力無く敷居を跨いだ。「どうした...

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白百合忍法帳

5(慶安四年 七月四日)「ふふふっ、この敏感なトコロをじっくりと責めてやろうか……」朧火は鋭く尖った爪の先で、その肉豆をカリカリと引っ掻いた。「あぁぁ~いやぁ~、いやぁ~」肉豆は更に膨れあがり、もはや破裂寸前のようになった。「また大きく……、ふふふっ、大きくなったところで豆絞りじゃ」朧火は根元に絡んだものを引っ張った。それは髪の毛よりも細い糸だった。見えないほど細い無色透明なその糸を、膨れあがった肉豆...

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白百合忍法帳

4 (慶安四年 七月四日)女の殺気を感じ柘榴も身構えた。しかし女はその場にただ立っているだけだ。「江戸のくノ一、殺してしまうには惜しいほどの女よのう」「おまえさんの思い通りにはいかないよ」投げる仕草もなく柘榴の手元から伸びた鎖、それが女の右手首に絡み付き、二人の間でピンと張りつめた。。「それはどうかのう、威勢のいい女を弄ぶのもまた一興……」「何だって……」その言葉を言い終わらないうちに、柘榴の体が痺れ...

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白百合忍法帳

3(慶安四年 七月四日)その日、仕事を早仕舞いした柘榴が日本橋に着いたのは、江戸の空が鬼灯色に染まったころだった。橋の袂を少し横によけた所にその占いはあった。既に数十人の殺気だった浪人達が列を作っている。その行列を横目に、多くの町人達が長い影を引いて往来を行き来している。「はっはぁ~ん! アレだねぇ、占いっていうのは!」柘榴は橋を渡り、反対側の欄干に寄りかかると、何気なく占いを観察した。占いをして...

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白百合忍法帳

2 (慶安四年 七月三日)この日、江戸のくノ一「柘榴(ざくろ)」は、いつものように天秤棒を担ぎ、魚を売り歩いていた。そうして江戸市中を歩き回り、ここのところ特に目を引き始めた浪人達の言動に耳を傾けていた。「明日からどうやって食っていけと言うんじゃ……」「まったくじゃ、我らを体よく追い出し後は知らんぷりじゃ」「再仕官の道も難しく、辻斬りでもやるしかないぞ」「それもこれもみんな幕府のしたこと……」「あんな...

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白百合忍法帳

                       白百合忍法帳プロローグ                時は江戸。慶安四年(1651)六月。 第二代薩摩藩主、島津光久は由井正雪の幕府転覆計画を裏から支援しようと画策していた。光久は三人のくノ一に連判状を持たせ、正雪の元へ届けさせようとするが、薩摩の内情を探る江戸の忍びがその半分を奪った。しかし肝心の名前を記した部分は未だ薩摩の手にあった。かねてより薩摩藩を...

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土