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あなたの燃える手で

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Archive2017年01月 1/1

しろっぷ

7「おじゃましまぁ~す」アリスとクララは、カレンの家に誰もいないのを知って声を掛けた。「だから誰もいないって……」二人は勝手にベッドに座ると、室内をぐるりと見回した。広さは八畳程だろうか。全体に白を基調とした部屋の隅にはピアノがあり、机、ドレッサー、シングルサイズのベッド。そして壁にはクローゼットが備え付けられている。この部屋はピアノを練習するための防音設備が整っている。つまりこの部屋で少々騒いでも...

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しろっぷ

6校長の野々村志摩は椅子から立ち上がると、生徒会長の白鳥くるみへと向かって歩いた。「うふふっ、やっぱり、いつ見ても可愛いわねくるみ」「えっ、あっ、はぁ、ありがとうございます」くるみは気をつけの姿勢のまま、恥ずかしそうに下を向いた。「いいのよ、そんなにかしこまらなくて。それよりわかってるわね。なんでここに呼ばれたか……」「はい」校長はくるみの肩をポンと叩くと、そのまますれ違うようにドアへと歩き、その鍵...

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しろっぷ

5それはアリス達三人が、ザラザラ坂を登っている頃のことだった。雛百合学園女子高等部生徒会長『白鳥くるみ』のポケットの中で、スマホが着信を告げた。くるみはスマホを取り出すとディスプレイを見た。「校長先生……」相手は、この学園の校長『野々村志摩』だった。「はい、もしもし」「あっ、くるみちゃん。テストどうだった? 出来た? くるみちゃんのことだから、心配ないとは思ってるけど……」「はい、大丈夫です。自分の実...

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しろっぷ

4アリスとクララは、ため息坂から商店街へと入り、パトラッシュバーガーへと向かっていた。「ねぇ、クララ。もうカレンがいたらさぁ、すぐ行こうよ」「うん。あの部屋、音を気にしなくてイイから最高だよね」「本当、カレンがピアノ習ってて良かったよぉ」「それにもうカレンいると思うよ、あの子パトラ大好きだもん」「言えてるぅ。遅刻したことないもんね」「そうそう……」やがてパトラッシュと書かれた看板が見えてきた。二人が...

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しろっぷ

3屋上でキスをする二人の髪を、柔らかな風がフワリと揺らした。壁にもたれて立っているアリスの胸に、クララの両手が伸びた。鬱積み込んだ。「あぁん、クララってばぁ~」「うふっ、ちょっとだけ」クララの手は、制服の上からアリスの胸を包み込んだ。「相変わらず大っきい胸だね、アリス」「そう? クララだって大っきいじゃん」「そんなコトないよ。あたしは85。アリスは88でしょう」「3センチしか変わんないじゃん」「だめっ...

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しろっぷ

2屋上の四方は、腰の高さまでコンクリートの壁になっており、そこから上は鉄のフェンスなっている。フェンスには細かなネットが張られ、万が一の落下物防止に役立てているようだ。そんなフェンスの間から校庭を見下ろせば、下校する生徒はもうまばらだ。それはもうほとんどの生徒が下校した証だった。「こっち来て、アリス」クララはアリスの手を握った。「うん……」アリスはクララに手を引かれ、校庭とは反対側の屋上の隅へと歩い...

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しろっぷ

~ し ろ っ ぷ ~PROLOGUEその電車に乗り長いトンネルを抜けると、鳥の名前のつく駅が三つ続く。ツグミ町、カワセミ町、セキレイ町。この三つ目のセキレイ町に、この物語の舞台となる、『雛百合学園女子高等部』がある。この学園は、トンネルのある山の上にある。山といっても数キロにわたって続く丘のようなもので、砂山のような独立した円錐形のものではない。このセキレイ町では多くの女子高生が乗降する。この町と学園の紹介...

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蛍の言の葉

                                 ー蛍の言の葉ー  蛍の言の葉は予告やお知らせ、作者の近況報告などを知らせします□ お知らせ今までも『夢の森』という、同じ町で起こる出来事を書いてきました。今回も舞台を同じ町(夢の森とは違います)に設定し、そこでの物語を書いていこうかと思っています。しかし今までのようにいくつかの作品にするのではなく、全てを1作品にしてみようと思っていま...

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蛍の言の葉

A HAPPY NEW YEAR 2017あけましておめでとうございます今年が皆様にとって素晴らしい1年となりますように。今年も 『あなたの燃える手で』 をよろしくお願いいたします。...

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土