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あなたの燃える手で

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Archive2018年06月 1/1

すれ違いラプソディ

24ホテルハーモニーの506号室。隣の505号室に千夜がいるとも知らず、まひるは由梨と部屋に上がり込んだ。二人は一緒にシャワーを浴びると、ベッドに倒れこむように横になった。「ねぇ由梨。あなたの体、よく見せて……」「はい。でもなんか、改めて言われると恥ずかしいです」「あらっそう? 由梨は恥ずかしいの好きそうだけど。違う?」「そう言われるとぉ……」「じゃぁ、いいでしょう」由梨の横に寝ていたまひるは、突然起き上がる...

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すれ違いラプソディ

23ホテルハーモニーの505号室には千夜とマリィが。そして506号室にはまひると由梨が入室した。もちろんお互い隣の部屋にいるとは夢にも思っていない。シャワーで汗を流した二人は、ベッドルームへと戻っていた。ベッドに座ったマリィの手には短い縄が握られ、千夜はその前に正面を向いて立っている。「後ろを向いて、千夜」「はい」「両手を後ろに」「はい」マリィは後ろに回した千夜の手首を短い縄でしっかりと縛った。「うふふっ...

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すれ違いラプソディ

22「マリィさん、ホテルってここですか?」「そう、ここよ」あたしとマリィさんはタクシーを降りると、通り沿いに見えている『ホテル ハーモニー』と書かれた看板まで歩きました。その頃にはもう雨は止んでいて、傘をさす必要はありませんでした。ホテルの入り口には二つの観葉植物が置かれていて、その間を通るとガラスの自動ドアが開きました。中はちょっと薄暗い感じで、そんな中をマリィさんはフロントまで歩き、505号室の鍵を...

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すれ違いラプソディ

21雨のタクシー乗り場には、黒いタクシーが数台並んでいました。でもそんな中に、一台だけいる黄色いタクシーが目を引きます。雨の割にはタクシー待ちのお客さんは少なくて、順番の妙でしょうか、あたしたちはその黄色いタクシーに乗り込んだのです。二人で後部座先に乗り込むと、マリィさんは隣駅の駅前を告げました。隣駅の裏通りに『ハーモニー』というラブホテルがあって、そこがここから一番近いホテルなのです。「はい。駅前...

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すれ違いラプソディ

20雨のタクシー乗り場。黒いタクシーが数台並ぶ中に、一台だけ黄色いタクシーが並んでいる。雨にも関わらずタクシー待ちの客は少なく、あたしと由梨はその黄色いタクシーに乗り込んだ。傘を脇に置きながら、あたしは隣駅の駅前を告げた。隣駅の裏通りに『ハーモニー』というラブホテルがあり、そこがここから一番近いホテルなのだ。「はい。駅前ですね」その声で、初めて運転手が女性だとわかった。車が走り出すと、あたしは百合の...

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すれ違いラプソディ

19「由梨ちゃん……」「ごめんなさい。突然こんなこと……。先輩だって困りますよね」後輩の相談。それは突然の告白に形を変えた。「うぅん……。いいの。大丈夫よ由梨ちゃん」「えっ?」「ねぇ由梨ちゃん。本当に私のこと好き?」「は、はい……」「だったらぁ……、ホテル……。行こっか」「えっ? ホ・テ・ル……。ですか?」「そう。行けるでしょう? 好きだったら」「も、もちろんです。でも……」「でも、なぁに?」「いえっ、まさか、先輩...

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すれ違いラプソディ

18「真昼先輩、あたしやっぱり、フラれちゃったみたいです」会社の後輩一ノ瀬由梨が現れたのは、マリィさんと相合傘で歩く千夜を見た直後のことだった。そもそもあたしがここフリージアにいるのは、由梨から相談に乗って欲しいことがあると頼まれたからだ。「えっ? フラれた? この間言ってた片思いの彼?」「そうです。でも、まぁ、フラれたって言っても、片思いですからぁ……」「そうなの。それって、告白でもしたわけ?」「い...

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すれ違いラプソディ

17千夜が帰ってきたのは、いつもより2時間程遅い時間だった。別になにを疑うわけじゃないけど、何気にそう言う目で彼女を見てしまう。「おかえり。千夜」「ただいま」「今日は遅かったねぇ。どうしたのぉ」「うん、ちょっと片付け手伝ってたら、遅くなちゃった」「そうなんだ」それはどこか浮ついた、取って付けたような受け答え……。それに片付けで2時間って……。でもそれはあたしがそういう目で千夜を見ているから? それともそ...

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すれ違いラプソディ

16もとより抵抗するつもりなどありません。でも、こうして下半身を押さえ込まれる感覚が、あたしの脳内に怪しい媚薬を生み出すのは確かです。動けない。抵抗できない。もうやめて。虐めないで。でもそんな気持ちとは裏腹に、もっと虐めて。もっと責めて、焦らして……。そんな相反するあたしが、悶々と淫らな世界を彷徨うのです。「うふふっ、どう? 皮を剥かれたクリちゃんを舐められて、Gスポットを指嬲りされるのは……」「感じま...

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すれ違いラプソディ

15「そうよ千夜。もっと苦しんで、もっと喘ぎなさい。ほらっ、もっともっと」「ひぃ~逝くぅ、逝く逝く逝くぅ。あぁいやっ、逝かせて、もう逝かせてぇ」「んん~、逝きたい? 辛い? そうだ、首を絞めてもっと苦しめてあげる」リリィさんは思い出したように、左手であたしの首を絞めました。それは緩やかで優しさえ感じる絞め方でした。でも右手のGスポット責めが効きすぎて、ただでさえ苦しいあたしには、それだけでも相当苦し...

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すれ違いラプソディ

14 あぁ感じる。首を絞められると感じちゃう。なんでかわからないけど、本当に感じちゃう。あたしはマリィさんの左手で首を絞められ、右手の指先でGスポットを責められています。特に指先は焦らすように強く弱く、絶妙触り方をしてきます。だからあたしの快感も波打つようになって、逝きそうになったり収束したりを繰り返すのです。「はぁぁ~、あぁぁ逝くぅ、逝くぅ……」「んん? 逝っちゃうの? 千夜。可愛いわね。ホントに可愛...

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すれ違いラプソディ

13マリィさんは、あたしの乳首に噛み付くと、少しづつ力を入れてきました。それは確かな痛みを伴いつつも、甘噛みの範疇を出ない力加減です。「はぁぁっ、いっ、痛いっ……」「痛い? ずぅ~っと噛んでてあげよっか」マリィさんはあたしの両手首を握るとそのまま畳に押し付けて、自身の体重であたしを押さえつけてきました。「えっ?」「どう? レイプされてるみたいでしょう」そう言って、とっても妖艶な顔で見上げています。その...

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すれ違いラプソディ

12「お願い、千夜。あなたの時間をちょっとだけあたしに分けて」マリィさんの両手が、あたしの両手を握ります。「マリィさん……」そしてそのまま、あたし達はまたキスをしたのです。でもそれはごく自然な流れで、あたしの中にも抵抗はありませんでした。それどころか、気がつくとあたしもマリィさんの背中に両手を回していたのです。「千夜……、好きよ」「えっ……」「ねぇ、この間みたいなこと、またしてもいい?」「は、はい」「本当...

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土