12「お願い、千夜。あなたの時間をちょっとだけあたしに分けて」マリィさんの両手が、あたしの両手を握ります。「マリィさん……」そしてそのまま、あたし達はまたキスをしたのです。でもそれはごく自然な流れで、あたしの中にも抵抗はありませんでした。それどころか、気がつくとあたしもマリィさんの背中に両手を回していたのです。「千夜……、好きよ」「えっ……」「ねぇ、この間みたいなこと、またしてもいい?」「は、はい」「本当...