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あなたの燃える手で

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白い魔女

66
御堂の4本の指先が、ゆかりのGスポットを意地悪く責めたてる。
「ひぃぃ~、あぅぅ。そっそこは」
「そこはぁ? なぁにぃ?」
御堂の指はソノ部分で指先を軽く曲げ、押し付けるようにした。
「はぁ、はぁぁ~いやぁ」
「んん? ココが堪らないのよねぇ。ほらっ、ほらほら」
光も差さず、声も届かない所。その存在さえも知る人の少ないこの地下室で、
女による陰湿な責めが始まろうとしていた。既に勤務時間を終えた御堂を探す人
もなく、院長と御堂以外立ち入ることのない、特別室のゆかりが居なくなってい
ることに気づく人間もいなかった。
御堂は指先でゆかりの性感ポイントを軽く引っ掻くように2~3度動かした。
「ああっ、それは、それはいやっ」
「いやなのぉ? そう? ほらっ、ほらっ」
「ああっ、あうっ、ああん。だめぇ、いやぁ」
御堂は同じ事を繰り返し、ゆかりの反応を見ている。そして頃合いと見るや。
「今度は連続で動かすわぉ。いいぃ?」
「だめっ、だめだめぇ。そんなの耐えられない」
「耐えられないと、どうなっちゃうのかしかぁ? ふふふっ」
そして指は動き出した。
「ひぃぃぃ~。だめぇぇぇ~。やめてっ、やめてぇ~」
「んん~まだまだよぉ」
「いやぁぁ~だめだめ。もう、もうだめぇぇ~」
「んん~堪らない? ほらほら、じっくりじっくり」
御堂の瞳に妖しげな炎が燃え始めていた。


朝靄に包まれたような街を、千鶴は歩いていた。
知っているようで始めて訪れる街。記憶のどこかにあるような、しかし記憶の
断片は、バラバラなパズルのように一つにならない。
千鶴の横にはボンヤリとした人影。仲良くおしゃべりしながら、石畳の道を歩い
てゆく。道の両側にはカフェや、アクセサリーショップが並んでいる。
美味しそうなケーキの並ぶのカフェを見つけた。その人影は千鶴の手を握ると、
そのカフェの入口に千鶴を引いていった。
「美味しそうー。ねぇ千鶴、ここ入ってみよう」
どこかで聞いた声。誰? あなたは誰なの?
千鶴の手を引いたままその人影は店の中に入ってゆく。
その後ろ姿。白い制服のような服を着ている。どうしてこんな街中で、でも千鶴
の胸は高鳴っていた。この人といるとすごく楽しい。すごく嬉しい。
あたしはこの人といると安心なんだ。
千鶴は温かな手に引かれながら、店の中に入っていった。

「千鶴。千鶴、起きて。リハビリの時間でしょ」
「えっ? ああ沙也加。あたし寝ちゃったのね」
カフェに入ったつもりの千鶴のいた場所は、病室のベットの上だった。
「もう、お昼寝なんかして。夜寝られなくなっても知らないわよ」
薄れてゆく夢の記憶。しかし、千鶴の胸に暖かな日だまりのような塊があった。
色も形もないけれど、それは確かにそこにあった。

Comments 2

マロ  

うわぁ・・・粘着質な責めですね。
ドキドキしちゃいますね(笑)
こう、ジワジワ責められると、
少しは抵抗できる分辛いでしょうねー。
でも、続きが楽しみ。

千鶴は沙也加への想いを自覚しつつある感じですね。
こっちはほのぼのだ。

2007/07/22 (Sun) 10:13 | EDIT | REPLY |   
蛍月  

本ストーリーとサイドストーリーはあえて地下室と屋上
という、正反対のシチュエーションにしてみました。
青空の下と、光の届かぬ地下。
そこで行われていることも、それぞれ対照的です。
そう、地下ではネチネチとした執拗な責めが・・・。

2007/07/22 (Sun) 12:19 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土