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あなたの燃える手で

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白い魔女

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「ごめんなさい。でも松葉杖にも大分慣れたし、平気かなって……」
「もう、心配させないで。でもまぁ落ち込んでるよりは良いけどね」
沙也加が笑った。つられて千鶴も笑った。千鶴の顔に笑顔が戻った。
「結局、連絡ないの? 鏡一君からは」
千鶴は無言で頷いた。
だから言ったじゃない。と言う言葉を沙也加は飲み込んだ。
「あたしね……」
「えっ?」
沙也加はいったん言葉を切ったが、思いきって続けた。
「あたしね、孤児院で育ったの」
「孤児院で?」
千鶴が少し目を丸くして聞き返す。
「うん。事故で両親を亡くして、もっともその時の記憶はないんだけどね。
でもその孤児院の先生がとっても厳しい人だったの」
千鶴は黙って沙也加を見つめている。
「挨拶はもちろん、身の回りの事とか、言葉使いや箸の持ち方までね」
「へぇ、それで」
「そりゃ厳しかったわ。男の子なんかよく叩かれてた。女の子でも時々。
でもね、あの先生がいたから今のあたしがあるって言うか、上手く言えない
けど、あの時、孤児だからって優しくするだけだったら、ろくな大人になってなかったわ。あの先生から怒られた事って、今になってとってもよくわかる」
涼やかな風に、大銀杏の若葉が可愛らしく手を振った。



御堂は口をゆかりの耳元に近づけると囁いた。
「まずはココの毛を剃りましょうねぇ。このままで」
「いやっ、そんなのいや。いやよぉ」
「邪魔なものを剃ってツルツルにして、じっくり味わうの。あなたの蜜を」
「いやぁ、そんな事やめてぇ」
御堂はゆかりから離れると、分娩台の影にあった手押しのワゴンを押してきた。上下二段のワゴンには色々な責め具が乗っていた。
御堂はシェービングスプレーと未使用のT字カミソリを手にすると、ゆかりの前にしゃがみ込んだ。
「ねぇ、お願いやめてっ」
しかし御堂は無言で、いやその唇は微かに微笑みながら、ゆかりの黒い茂み
にスプレーを吹き付けた。黒い茂みが白い泡で覆われてゆく。
スプレー缶を床に置くとゆかりを見上げた。ゆかりと目が合うとその唇が紅い
三日月のように歪んだ。
御堂はT字カミソリを手にすると、泡の周辺から剃り始めた。
「いっ、いやぁ。いやぁ、やめてぇ」
カミソリはブルトーザーのように泡を運び去り、無抵抗な恥毛が鋭い刃で根こ
そぎ切断され、後には剃り上げあれた白い肌が露出していった。

Comments 2

マロ  

沙也加は生い立ちからか、
ずっと心に隙間があったのかもですね。

そ、そう来ましたか。
そういえばまだ剃ってなかったですね。
ゆかりは恥ずかしさの極致でしょうね(笑)

続き、楽しみにしてます。

2007/07/08 (Sun) 20:11 | EDIT | REPLY |   
蛍月  

>そういえばまだ・・・
そう、まずは剃ってから。
御堂はどんなことをするのでしょう。

もう少しペースアップしないと、夏の短編に間に合わなく
なりそうで、少々アセっています (^_^;)

2007/07/08 (Sun) 23:16 | EDIT | REPLY |   

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土