8 (慶安四年 七月六日)紅蜂は針で麻酔に掛かった朧火の両膝を曲げると大きく開かせた。朧火の体は人形のように意のままに動く。紅蜂は朧火の両足の付け根に新たに針を刺した。「ここに針を打つとね、うんと感じるようになるんだよ。たっぷり可愛がってあげるからねぇ」そして指先で肉壺の花びらを拡げると、かんざしをその中へゆっくりと差し込んでいった。「はっ! あぁ……、うぅ……」「この中にもツボがあるのを知ってるかい...