5(慶安四年 七月四日)「ふふふっ、この敏感なトコロをじっくりと責めてやろうか……」朧火は鋭く尖った爪の先で、その肉豆をカリカリと引っ掻いた。「あぁぁ~いやぁ~、いやぁ~」肉豆は更に膨れあがり、もはや破裂寸前のようになった。「また大きく……、ふふふっ、大きくなったところで豆絞りじゃ」朧火は根元に絡んだものを引っ張った。それは髪の毛よりも細い糸だった。見えないほど細い無色透明なその糸を、膨れあがった肉豆...