十四濡菊が開放されたのは、日付が変わった頃だった。夢天と花壺は責め疲れ、濡菊はもういうまでもないだろう。そして三人はそのまま花壺の部屋で寝てしまった。しかし目覚めた三人に疲れはなかった。それは美鈴という存在があるからだ。三人にとって彼女は、生け贄、オモチャ、奴隷、患者……。三人がそれぞれの思惑を持って責めつもりなのだ。蔵の前まで来ると、夢天は持っていた大きな板を蔵の入口に掛けた。縦120センチ、横30セ...