Archive2011年10月09日 1/1
官能作家二階堂月子
【19】あたしの脳裏に、クモの巣に掛かった蝶々が現れた。蜘蛛は糸に絡まり動けない蝶々の急所に噛みついている。しかし蜘蛛はトドメを刺さず、ゆっくりと毒液を流し込んでは、ジワジワと相手の苦しむ様を愉しんでいるのだ。そして今また蜘蛛が、あたしの体に快感という猛毒を流し込んできた。「ひぃぃ~逝くぅぅ~、逝くぅぅ~、はぁ、はぁ、もう、もうだめっ」「まだよ陽子ちゃん。まだ逝かせてあげない」「でも、でも、ひぃぃ...
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2011/10/09 (Sun) 06:21