8「ほらっ、冬香。ちゃんと足を拡げてないと、婦長が採取出来ないでしょ」「で、でもぉ」「もう、言うこと聞いて大人しくして……、ねっ」真弓は手を離すと、冬香の耳元に口を寄せて囁いた。「大人しくしないと、昔みたいに縛るわよ。いいの?」その声は御堂にも聞こえそうな声だ。冬香は黙って首を振った。その顔は今にも泣き出しそうだ。「本当はそうやって……、虐めて欲しいんじゃないのかしらぁ?」「そんな、あたしは……」「その...