白い魔女 2復讐の旋律エピローグ電車のドアにもたれて外を眺める美咲の目に、懐かしい景色が広がり始めた。10年ぶりに見るその眺めは、確かにどこか変わっていた。でもどこが変わったのか判らない。そんな曖昧な記憶を彷徨う美咲の肩を揺らし、電車はホームに滑り込んだ。彼女は改札を抜けるとその足で西口に出た。毎日使ったバスのロータリー。幹線道路を挟んだ商店街の入口にある、学生時代によく行ったカフェはまだやっていた...