第15話:蜂天寺奥の院 5天蜂尼の筆使い、それは精妙とも言えた。その力加減や動かし方は、敏感な百合子の体にベストマッチしている。それはつまり、筆責めに弱い百合子にとって、天蜂尼は最高の拷問マシンともいえた。「ほらっ、こうして上下に、付け根の回りをクルクルと、そして穂先でチクチクすると」「ひぃいい~、だめっ、逝くっ、逝くっ、あぁ逝くぅぅ~、ひぃいいぃぃ~」百合子が断末魔のような声と力で抵抗を試みた。「...