19(慶安四年 七月十九日)自分の命と引き替えに、蜜夜叉は全身から骨をも溶かす消化液を出した。その途端、碧と接触している部分から白煙が立ち昇る。「くっ! 蜜夜叉……」「あたしが……あたしが、窒息するまでに……、お前も……溶けて、無く……なるよ……ぐあぁ~」碧が首に食い込んだを髪一気に引き絞った。「しかたがないねぇー!」蜜夜叉の全身がビクンと突っ張ったように硬直したかと思うと、全身脱力したように床に伸びた。蜜夜...