18(慶安四年 七月十九日)「さて……、どこから溶かして欲しい。目か、鼻か、耳か……」背中に乗った碧の体に、その手足をまさに葛のように巻き付け、四肢の自由を奪った蜜夜叉の忍法 ”肉葛” 。そしてその全身から消化液を出し、動けぬ相手を骨まで溶かす忍法 ”苦女郎” 。蜜夜叉の顔は真後ろを向き、背中の碧に余裕の笑みを浮かべた。しかしその絶体絶命の状態で碧は、不敵に笑った。「蜜夜叉、お前はあたしを……怒らせたね」「ふっ...