6『アマデウスの二人 3 』ママと響子は、今夜も閉店後の一時を過ごしていた。「ねぇ、響子ちゃん。たまには1杯飲もうか。あたしが作ってあげる」ママは1度厨房に消えると、グラスと氷。そしてウイスキーと水差しをトレイに乗せて持ってきた。響子の隣に座ると、手慣れた手つきで水割りを作っていく。グラスにはガラスのマドラーが刺さっている。「ねぇ、ねぇ、朝の子。どうなった?」グラスをマドラーで掻き回しながら、ママが...