6あたし達は暗い砂浜を、何度もつまずきそうになりながら車へと戻った。海沿いの国道は、まだ海帰りの渋滞が延々と続いている。あたしはフロントガラスから交通情報見上げた。「この先渋滞5キロだって」「お腹空いたね。どっかで夕飯食べていく?」「うん」あたしはゆっくり進む車から、レストランの看板を探す。でも車の中から見るレストランは何処も込んでいて、駐車場も一杯だった。「何処も込んでるね」「そうね、一番込んで...