15里美さんがベッドから起き上がり、ふと時計を見た。「もうこんな時間。そろそろ帰ろうか? お腹も空いたし」あたし達は一緒にシャワーを浴びると、手早く着替えを済ませた。最後に里美さんがあの花の香りのコロンを付けた。それはピンク色の可愛い小瓶に入っていた。「舞ちゃんも付ける?」「うん」あたし達は同じ香りを纏うと、一緒に部屋を後にした。外はまだチョット蒸し暑かった。車に乗り込み、海沿いの国道に出た。「舞...