8小さなバスルームに2人で入った。薄緑色のタイルが裸足の足の裏にチョット冷たい。あたしに背を向け、里美さんはタオルを片手にシャワーヘッドを持つと、バスタブに向けてコックを捻った。煌めくシャワーから湯気がモクモクと立ち上り、バスルームを白く包んでゆく。里美さんはシャワーの温度を確認するとあたしに振り返った。「はい、流して上げる」「うん……」シャワーヘッドを下に向け、あたしの肩にシャワーを当てた。暖かな...