2翌朝、月曜日。あたしはお母さんに頼まれて、ゴミを出しに表に出た。何日も続いている熱帯夜のせいで、今日も朝からうだるように暑い。今日は "燃えるゴミ" の日。収集所は里美さんの家の近くの電信柱だ。両手にゴミ袋を下げてそこまで歩くと、すでに10袋のゴミが山になって出されていた。あたしは両手を振り子のように振って、ゴミの上に2つの袋を放り投げた。袋はゴミの山を転がり、アスファルトの上に横倒しになって止まった...