17「逝かせませんよ。ほぉ~らっ堪らない、ほぉ~らっ……、ほらっほらっ」女将の指先が、奈津の全身を震わせる。その指技は限りなく奈津を絶頂に近づけ、限りなく絶頂寸前の場に留まらせ続けた。「お願い逝かせてっ。もう逝かせて、もう逝かせてください、女将さん」「だから言ったはずですよ。それはそれは辛い辛い時間になりますよと」「でも、もう、もう逝かせてくれても……」「ここからが楽しいんですよ。逝きたくて逝きたくて堪...