13浴室に入った月子は温かなシャワーを出した。そしてリリの後ろに立ち、それを彼女の肩から掛けた。湯は白い湯気を上げ、陶器なような肌を滑り落ち、薄緑色のタイルの上を流れ排水口へと消えていく。湯船にはすでに湯が張ってある。「一緒に入りましょう」「はい……」月子は自分のシャワーを浴びると、リリと一緒に湯船に浸かった。湯船は二人で入るには少し狭い。二人はなんとなくシャワーを浴びた形で湯船に入った。つまりリリは...