16カーテンを開けると、窓の外は一面の雪だった。「うわぁ、ホワイトクリスマスだぁ……。でも、どっから夢? 確かあの骨董屋でアンを見つけて……、不思議な老婆がいて……」あたしは雪道を歩いて『ZOLA』に行ってみた。もしかしたら、あの骨董屋も夢の産物かと思ったからだ。でもあの路地には確かに骨董屋があって、近づくほどに読めるようになる、『ZOLA』と書かれた看板も同じだった。「やっぱり、ココは夢じゃなかったのね」そし...