9病院に続く石畳の坂道。今日もあたしはその坂を登っている。何故? どうして? といった疑問はない。それがごく自然であり当たり前のようになっている。いや、むしろあの病院に行くことを、心の何処かで喜んでいるのかもしれない。白い病室に硬いベッド。あたしはそのベッドに上がり、四つん這いにされている。もちろん服は着ていない。そんなあたしの真後ろには女医が立ち、ベッドの周りには数人の看護士達がいる。看護士達は...