12クリスマスイブの朝。今朝も出窓に座って、アンはあたしを見下ろしている。そんなアンの青い目を、あたしはベッドから見つめ返す。思い切って起き上がると、出窓のアンの両脇に手を入れて持ち上げた。そしてその目を覗き込んだ。「やっぱり、やっぱりアナタが来てからよね、アン」ガラスで出来ているのか、その青い瞳は宇宙のように深い光を湛えている。「あたしね、最近イヤラシイ夢ばっかり見るの」そんなあたしを、アンはな...