桃色ティータイムプロローグ梅雨明け宣言のされたこの日、『夢の森』の街は初夏の香りに包まれていた。快晴の空から照りつける日差しが、熱くこの街を蒸し上げていく。そんな週末の午後3時前。3人の女性が『カフェ・アマデウス』に向かっていた。1一人は氷見川麗子。この『夢の森』の街に一際大きな屋敷を構える、大手エステ会社の女社長だ。広大な敷地に建つその屋敷で、メイドのマリアと共に二人暮らしをしている。暫く切って...