7 そのカフェは、『アマデウス』という名前で、『夢の森商店街』のほぼ入り口にあった。中では日本人離れした顔のママさんが、厨房で忙しそうに立ち働いていた。「いらっしゃいませぇ」洗い物を中断し、ママさんがあたしとおばさんのところにやってきた。「えぇっと、チーズケーキとコーヒーを二つずつ……」「はぁ~い。ありがとうございまぁ~す」ママさんは注文を取ると、急いで厨房へ戻っていく。一瞬だったけど、ママさんと目...