25赤い蝋燭が、樹の伸ばされた左脚に垂らされていく。ポタリと落ちたロウは、その場で赤い花びらのようになり、蝋燭が移動するにつれ、まるで樹に脚に花びらを散りばめていくように増えていく。脛を赤く彩ったロウは、膝から上に移ろうとしていた。「ここからが辛いわね」ロウを膝に垂らしながら、彩乃は樹の顔を見た。「は、はい」その不安げな顔に満足したように、蝋燭を膝頭からそのまま一直線に太ももへと移動させていく。「白...