Archive2016年08月14日 1/1
深夜バス 2
5みどりさんはあたしに抱きついたまま、頬をあたしの肩に押し付けた。「あぁー、とうとう来てくれたのねぇ、結衣。ありがとう~」「はい。何とか来れました……」「ねっ、とにかく入って、あんまり広い部屋じゃないんだけど……」みどりさんはあたしの手を引いて、部屋に引き入れると、ドアに鍵をかけた。「もぉー結衣ぃ、ホントに嬉しいわぁー。ここに来たっていうことは……、コンサートにも来てくれたのね」「もちろん、初日に」「そ...
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2016/08/14 (Sun) 06:54