28真弓が先に部屋に入り灯りを付けた。中は20畳程の広さで、部屋を縦に2分する仕切りカーテンがある。その右側には手術台があり、左半分には分娩台が設置されていた。左側の壁には流しとガラス扉の付いた薬品棚が設けられ、棚にはガラス瓶や同型のプラスチックのボトル、そして大小の箱が幾つか押し込んである。流しと棚の隙間には、浣腸用のスタンドに大型のボトルがぶら下がっていた。その部屋に入り、御堂は胸の高鳴りを感じ...