27院長室のドアが2度ノックされた。「どうぞ……」真弓はモニターのスイッチを切った。ゆっくりと開いたドアの向こうに、秋山美咲が立っている。「秋山さんね、どうぞ入って……」「失礼します……」ペコリとお辞儀をして、彼女は院長室に入った。そこで真弓はこれから冬香の診察を手伝って欲しいことを伝えた。当然断るはずもなく、彼女はそれを了承した。「ありがとう、ごめんなさいね、突然で」「いえっ、そんなこと……」真弓はナー...