21PM 17:50秋の日は短く、午後6時前でも窓の外はもう暗い。真弓は院長室を出ると、静まりかえる廊下を冬香の病室へと歩いた。音がしないようにそっとドアを開け、足を忍ばせて中へ入る。そして静かにドアを閉めると、仕切りカーテンからベッドを覗き込んだ。そこには声を押し殺しながら、一心に快感を貪る冬香の姿があった。真弓は少し怒った顔を作り、仕切りカーテンを開くと冬香の前に立った。「ま、真弓……」冬香の動きが一...