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あなたの燃える手で

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官能作家 二階堂月子

【13】
ボディーソープでヌルヌルになった先生の両手。その指先があたしの太腿の付
け根に届いた。
「さぁ、キレイにしましょうねぇ」
先生は左手をあたしの乳房の下に巻き付け上半身を支えると、右手をあたしの
花びらへと伸ばした。
「あぁん、先生ぇ」
「んん? キレイにしてあげるのよ、大人しくしてて」
そう言った先生の唇が、あたしの右の首筋にキスをした。

これ、ホントに先生。あたしよりよっぽどベテランって感じなんだけど。
もしかしたら今までのは全部演技で……。ううん、確かに小説に沿った演技っ
て設定だったけど、もしかしたらそれこそが先生の書いたシナリオで……。
もしかして、罠に落ちたのはあたしの方だったりして……。
でもそれならそれでいい。相手は大好きな先生なんだし。こうなったらトコト
ン、落ちるところまで落ちてやるわ。
あたしは覚悟を決めた。

先生の右手がピースサインを作った。その指があたし花びらの左右の付け根
で、同時に優しく爪を立てた。そしてそのままスーと引っ掻くように擦る。
それは脚の付け根の微妙な場所でもあり、ボディーソープのヌメリも手伝っ
て、とても甘美な感覚だ。
「ほぉ~らっ、どう?」
「あぁぁっ、あぁぁ~ん、あはぁぁ~、せ、先生、そんな、もう、もう……」
あたしの両膝から力が抜けていく。
そんなあたしを、先生が後ろから支えてくれた。支えてくれたというと聞こえ
がいいが、それはしゃがむことを赦さない、自分がまだ責め続ける為に支えて
いるのだ。
「ほらっ、しっかり立って……、」
今度は中指が、あたしの一番敏感な部分を上からピッタリと押さえた。
「あぁっ、だめっ……」
「だめじゃないでしょう、陽子ちゃん。こんなにコリコリにして」
そしてその指を、薬を塗るようにクリクリと動かす。
「あぁっ、あぁぁ~、あぁぁ~ん」
「んん~、ほぉ~らっ、気持ちいいわねぇ~、ほぉ~らっ感じる」
また崩れそうになるあたしを、先生が抱きとめた。
「しょうがないわねぇ……。1度流しましょうか」
先生はシャワーを出すと、あたしの体に付いたソープを洗い流した。背中を流
し、前を流すとシャワーを止めた。そして先生は、そのままあたしの前にしゃ
がんだのだ。

「脚を開いて……。もっと、もっと開くの」
あたしは先生がしゃがんでいる前で、両脚を肩幅以上に開いて立った。
「両手を頭の後ろで組んで、そのまま立ってるのよ。いいわね」
「は、はい……」
なんだかさっきまでと、完全に立場が逆転していた。でももうあたしの覚悟は
決まっている。元々助手なわけだし、これが本当のあるべき立場なのだ。
あたしはそう自分に言い聞かせた。
先生はお風呂用の椅子をあたしの正面に置くと、そこに座った。
「動いちゃだめよ……」
「はい……」
胸が高鳴る。何? 何をされるの?
その時、先生の1本だけ伸びた中指が、蜜壺の中へと潜り込んできたのだ。
「はぁぁ~、あぁぁん、せ、先生ぇ~、あぁぁ~ん、だめぇ~」
あたしは思わず腰が引けた。いや、引けそうになった。しかしあたしの数セン
チ後ろは浴室の壁で、既にあたしには逃げ場など無かったことに気が付いた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土