夢の森歌劇団PROLOGU 暗転した舞台が、漆黒の闇に包まれた。数秒後、細いスポットライトが舞台中央を照らし出す。するとそこには、血だらけの西洋甲冑に身を包んだ、『風待吹雪』が一人立っていた。彼女が右手に持った太い剣を、まるで稲妻を呼ぶかのように振り上げると、舞台は再び煌々とした光に包まれた。「我々は勝った。この戦いに勝利したのだ。たとえこのわたしが倒れようとも、我々の勝利は揺るがない……。見るがいいあの...