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あなたの燃える手で

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官能作家 二階堂月子

【12】
「とにかく陽子ちゃん。シャワーでも浴びましょう。ねっ」
先生はさっさと立ち上がると、乱れた襦袢を羽織直した。
そしてあたしの手を引っ張って立たせると、そのまま浴室へと連れて行った。
「あのう、先生? もしかして一緒に……、ですか」
「そうよ。勿論。時間がもったいないでしょう」
「でも……、先生……」
「なぁに? あたしにあんなことまでしておいて、恥ずかしいとは言わさない
わよ、陽子ちゃん」
「はぁ、はい、そうですよね……」
あたしは既に全裸だし、今更恥ずかしいってことは無いんだけど。ただあたし
は、お風呂にユックリと入りたかっただけだ。
先生は襦袢を脱ぎ捨てるとドアを開け、先に中へと入った。
そして振り返ると、やっぱりあたしの手を引っ張った。
「さっ、陽子ちゃん」
「はっ、はい……」
あたしは手を引かれるまま、浴室内に入った。

先生の家は24時間風呂だ。いつでも好きな時にお風呂に入れる。
あたしとしては、それが今回禍した。
先生がシャワーのコックを捻ると、勢いのあるシャワーが床で弾けた。
その飛沫が銀色の滴となって、2人の足元を濡らしていく。
お湯の温度はちょうど良さそうだった。
「はい、陽子ちゃん、掛けてあげる」
あたしの後ろに立った先生が、あたしの肩口からシャワーを掛けた。
温かなお湯が幾筋もの流れとなって、あたしの体を流れ落ちる。
「ふぅぅ~、サッパリしますね」
「そうでしょう。いま洗って上げるわね」
「えっ?」
「いいのよ、遠慮しないで。こんなこと滅多にないんだから……」
そう言ってピンク色のボディーソープのボトルを手に取ると、あたしの前の蓋
をしたバスタブの上に乗せた。
先生はボトルを3回押し、ピンク色のボディーソープを掌に出すと、それを両
手に塗り伸ばした。フワリと桃の香りがした。

先生は後ろから、あたしの背中にその両手をペタリと貼り付けた。
ボディーソープがタップリと塗られた手が、あたしの背中で波紋を拡げるよう
に輪を描いていく。そのネットリとした感触が妙に気持ちいい。
その手は背中に留まらず、腰からお尻までをも侵略していく。
「あっ、せ、先生?」
「んん? なぁに? どうしたの?」
先生が後ろからあたしに密着し、あたしの前にあるボトルに手を伸ばした。
背中で先生の胸がクニャリと潰れた。そのまま新たにボディーソープを掌に出
すと、その手であたしの胸を包み込んだ。
ネットリとした溶液が、あたしの胸に塗られていく。先生の指の間に滑り込ん
だ乳首が、みるみるうちに硬くなっていく。
「あらあら、陽子ちゃんったらこんなに硬くなっちゃって……」
そう言いながら先生は、指の間に挟んだ乳首をコリコリと弄んだ。
「だってぇ、あぁん先生だめぇ~」
「さぁ、今度は大事なところを洗いましょうねぇ」
あたしの胸を覆っていた先生の両手が、ヌルヌルと下半身へ移動し始めた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土