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あなたの燃える手で

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官能作家 二階堂月子

【11】
熱い先生の蜜壺の中で、あたしはねじ込んだ指を捏ね回した。
「ほらっ、ほらっ、こんなにグチュグチュされて、これでも気持ちいいんです
か? 先生。ほらっ、ほらっ、ほらほらほぉ~らっ」
「だってっ、だってぇ、あぁぁいいぃ。あぁぁん、もっと、もっとしてぇ」
「奥までこんなに掻き回されて……。このまま先生の一番敏感なところを舐め
て上げましょうか?」
「あぁぁ、舐めてっ、舐めて陽子ちゃん」
「ふふふっ、先生ったらもうすっかり……。いいですよ。それじゃ舐めて上げ
ます。一番敏感なところを……」
あたしは先生の肉豆に舌を伸ばした。そして皮を舌先で捲るように舐めた。
「ひぃっ、ひぃぃ~、あぁぁ~いいぃ」
先生の全身がガクンと波打ち、意思とは無関係な動きをし始めた。
閉じようと力が入る両脚を強引にねじ伏せ、逃れようとする体をアナルから抜
いた左手で捕まえる。
あたしは虐めるように、舌先で先生の肉豆を舐め続けた。

「あぁ、だめっ、逝くっ、逝っちゃう、逝っちゃう……」
ブルブルと震える先生の体が、それが嘘ではないことを物語っている。
「いいですよ。犯されながら逝って下さい、先生。ほらっ、ほらほら」
2本の指を捏ね回し、肉豆を小刻みに舐め続ける。
「いやぁ、そんなの、そんなのいやよぉ~」
「そうは言っても体は……、ほらほらっ、こんなに蜜が、あぁ凄い」
「いやぁ、いやぁ、もう辱めないでぇ」
「あたしの指をこんなに締め付けて、ホントに逝きそうですねえ、先生」
「あぁぁ~逝くぅ~、逝くぅ、逝くわっ。あぁ陽子ちゃん逝っちゃうぅ~」
「いいですよ逝っても。先生の逝くところ全部見ててあげますからね……」
「いやっ、そんなの恥ずかしいわ。あぁぁ~、でも逝っちゃう、逝っちゃう、
もう我慢できない、あぁ逝くぅ、逝く逝く逝っちゃうぅぅ~」
先生の体がバネ仕掛けの人形のように弾け、やがて沈黙へと向かった。


あたしは先生の両手を縛っていた襦袢の帯を解いてあげた。
先生は手首を撫でながら、あたしに優しく微笑みかけた。
「何だか判ったような気がするわ。気持ちとは裏腹の体の反応。拒みながらも
体を許してしまう女の悲しい性が……」
「良かったですね、先生。これなら〆切りに間に合いそうです」
「でもね、陽子ちゃん。気持ちは判ったんだけど。それをどう表現したらいい
か……。自分でしたことがないでしょう?」
「えっ……?」
あたしは一瞬、意味がわからなかった。
「つまりあたし自身、女を責めたことがないってことよ」
「はぁ、でもそこはプロの作家なんですから、想像やイメージで……」
「だめよ、そんなのじゃ。もっとリアルな感覚がなきゃ書けないわ」
「って言われても……」
「だからね、もっとリアルにそういう場面が見たいのよ。もっと客観的に」
「客観的に……、ですか……?」
「そう、客観的に」
「それって、どういう……」
「つまり実際の肌の温度や質感。責める時の力加減や体の反応。それに呼吸の
乱れとか……。そういったものを自分のフィルターを通して表現したいの」
「はぁ……」
「だからねっ、今度は、あたしが陽子ちゃんを責めるわけ」
「えっ? 先生があたしを?」
「そう、それなら悶える陽子ちゃんを客観的に見れるでしょう」
先生は何処か妖しげに微笑みながら、戸惑うあたしを見ていた。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土