2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

官能作家 二階堂月子

【8】
あたしは上から先生を押しつぶすようにのし掛かり、完全に体重を預けると、
先生の左の脇の下に鼻を近づけた。
「いやっ、いやっ、恥ずかしいわ陽子さん」
必死に体をよじる先生。でもあたしに乗られてそれも無駄な抵抗だ。だからそ
んな動きは少しも障害にならない。
「ほらっ、大人しくしてっ」
露わになった脇の下に、鼻を突っ込むように首を伸ばした。
「どれどれ、どんな匂いがするのかな」
そしてまた、わざとらしく音を立てながら匂いを嗅いだ。
「あぁいやっ、いやよ。こんな恥ずかしいこと、もうやめて陽子さん」
「次は味見ですよ。月子さんの脇の下はどんな味がするんです?」
「いやぁ、いやよ」
バンザイをしたような恰好で、あたしの下で先生がモジモジと動く。
そんな先生の左の二の腕を、あたしは両手で畳に押さえつけた。
体はあたしに乗られ、二の腕を両手で押さえつけられ、先生の脇の下はロック
したように動かない。
「さぁ、いきますよ月子さん」
あたしは舌を伸ばし、先生の脇の下をネットリと舐め上げた。それも舐められ
ていることを再確認させるように、わざとゆっくりと舐めて上げた。
「いやっ、いやよ……、あぁ、あぁぁ~ん、やめてっ、だめっ、だめよぉ~」

先生の脇の下は、ちょっとしょっぱい味がした。でもお楽しみはこれから。
だって脇の下をこうしたら、くすぐらずにはいられないでしょう。
あたしは舌先を尖らせると、チロチロと小刻みに動かしながら、脇の下をくず
ぐってあげた。
「はぁっ、はぁぁ~やめてっ、くすぐったいわ陽子さん。あぁ、だめっ」
不自由な体勢で必死に身をよじる先生。でも脇の下を閉じることは出来ない。
もうあたしのするがまま、されるがままだ。
あたしは脇の下から二の腕の裏へ舌を移し、そこから肘までチロチロと舐め、
そしてまた脇の下へと戻って来た。
先生の顔を見ると、泣きそうなトロンとした目であたしを見つめている。
そしてキスをせがむように、顎をチョット突き出した。
勿論あたしはそのままキス。舌を先生の口に勢いよく突き入れた。
その舌を先生の舌が絡め取る。2枚の舌が2匹の蛇のように絡み合った。

その時、あたしの胸の奥で何かが爆発したように弾けた。
はぁ、もうだめ。先生、あたし……。
それは理性の崩壊だったのかも知れない。あたしは仮面を脱ぎ捨てた。
先生の上から体を起こすと、服もスカートも脱ぎ捨て、そしてブラも外してし
まった。
そしてまた先生の上にのし掛かると、目の前の唇に自分の唇を近づけた。
「どうしたの? 陽子ちゃん」
「先生……」
そしてキス。
それは素敵でもなく、お世辞にも綺麗とは言えない。長く、熱く、そして淫ら
なキスだった。でも何よりも心のこもったあたし自身をぶつけるようなキスで
もあった。
先生よりも荒い呼吸を繰り返すのあたし。
気が付くとあたしは、ショーツを足首から抜いていた。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土