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あなたの燃える手で

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官能作家 二階堂月子

【7】
あたしの指の間で、先生の乳首が更に硬くなっていくのがわかる。そんな乳首
を押しつぶし、引っ張り、捻っては捏ね回した。
「あぁ~、あぁぁ~ん、だめっ、だめよっ、あぁぁ~ん」
先生、乳首が相当感じるみたい。
あたしはコチコチになった乳首に唇を近づけた。そしてそれを前歯の間に挟む
と、甘噛みした。
「はぁっ、はぁぁ~、感じるぅ~」
うふふっ、やっぱり。
前歯に感じる弾力を愉しみながら、強弱を付けて噛んでみた。
「はぁぁ~、はぁぁ~、あぁぁ~ん、だめぇ、だめぇよぉ~」
少々痛いぐらいが感じるみたい。だからあたしは少し強めに噛んで上げた。
先生の体が、あたしを持ち上げるように仰け反ってくる。
でもあたしはそれを、体重を掛けて上から押しつぶす。
先生はもうどうしようもなくなって、あたしの甘噛みに堪えるしかない。

「あぁぁっ、あぁぁ赦して、赦して陽子さん」
「ダメです。月子さんが僕のものになるまで赦しませんよ。ほらっ、今度はこ
うです」
あたしは両手の親指と中指で、左右の乳首を摘んだ。勿論爪を立ててだ。
コリコリの二つの乳首に、それぞれ二つの爪が "キュッ" と食い込む。そして
先生の顔を見ながら、その爪をゆっくりと閉じていった。爪を閉じるにつれ、
当然力が入っていくことになる。
先生に顔が恍惚とした苦悶に歪む。
それを見たとき、あたしの胸にゾクゾクとした残酷な想いが膨らんできた。
それはまるで全身の血液が、淫らな液体になったような感覚だ。しかもそれ
は、自分自身を他の何かに変えていく作用があるようだ。
だってあたしは、自分でも気が付かないうちに微笑みを浮かべ、キリキリと両
手の爪の間隔を閉じていたのだから。

「はぁぁ、痛い、痛いのに感じる。あぁどうしてっ、どうして感じるの」
「痛いですか、月子さん。でもこんな痛み、僕の胸の痛みに比べたら……」
爪が更にキリキリと噛みついた。
「はぁっ、はぁぁ~イイィ~、それが、それが感じるの陽子さん」
「綺麗だ、綺麗ですよ月子さん。感じているあなたはとても綺麗だ」
「いやっ、恥ずかしいわ陽子さん」
「そう言って恥ずかしがる顔も素敵ですよ。ほらっ、脇の下も丸見えだ」
あたしは綺麗に手入れをされた脇の下を見た。
「いやぁん、そんなところ見ないで……」

猛暑日の中を、歩いて帰って来たきたあたし達。取り敢えず汗は引いているけ
ど、シャワーは浴びていない。そんな状態の脇の下に注目されたら、女性なら
誰でも恥ずかしくて堪らないはずだ。

「汗を掻いた月子さんの脇の下が、どんな状態か僕が検査して上げます」
「いやっ、いやよそんな恥ずかしいこと。やめて陽子さん」
「さぁ、まずは匂いを……」
あたしは先生の右の脇の下に鼻を近づけ、わざとらしく大きく音を立てながら
そこの匂いを嗅いだ。勿論匂うわけではないが、もしかしたらという思いは必
ず先生にもあるはずだ。
「んん? なんですか? この匂いは……」
「えっ? いやっ、もうやめてっ」
「そうはいきませんよ。さぁ、反対側も……」
先生と目を合わせると、あたしはニッコリと微笑んで見せた。それはきっと、
切なげな顔の先生とは、対照的だったに違いない。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土