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あなたの燃える手で

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白い魔女

29
ゆかりの剥き上げられた紅い真珠の上で、御堂の持つローターが振り子のように揺れている。その揺れは次第に振れ幅を狭め、やがて真珠の真上でピタリと止まった。
根元をピンセットでしっかりの挟まれた真珠はプックリと腫れ上がり、蜜を塗ったようにヌラヌラと肉色に光っている。
その真珠の先端から数ミリの所でローターが止まっている。
「いやぁ、やめてっ、お願いやめてぇ」
「ふふふっ」
妖艶な笑みで御堂が微笑む。同性をいたぶるこの瞬間が御堂は好きだった。限界に達している体を更に弄ぶようにいじめ抜くのだ。
ローターは微かな振動音を立ててその時を待っている。
「ほらっ」
ローターはほんの一瞬、紅い真珠に接触すると離れた。
「いやっ、ああっ」
悲鳴に近いゆかりの声が仮眠室に響く。しかしその声を聞く者は真弓と御堂の2人以外、この世界のどこにもいなかった。
「んん? どう? ほんの一瞬でそんな声出して。ほらいくわよ」
御堂はローターを指先の動きだけで操り、真珠に付けては離した。それはまるでローターが真珠の上で、ボールのように弾んでいるような動きだった。
「ほらっ、ほらっ、ほらっ」
「ああっ、ひぃっ、ひぃっ、あぅ、いっ、逝くぅ~」
「ふふふっ、まだまだ。ほらっ、ほぅ~らっ」
それに合わせるように、真弓の指先がゆかりの急所をこね回すように責めたてる。
「どう? 逝きそうみたいね、ゆかりさん。でも逝かせないわよ。雪絵、生殺しの儘じっくりといたぶりましょう」
「そっ、そんなのいやぁ、逝かせてぇ。お願い」
「だめよ、ゆかりの逝きそうなタイミングはもう判ってるんだから……。ギリギリの所で焦らしてあげる。このままじっくとね」
そう言うと御堂はローターを真珠に着ける時間を延ばした。それは一瞬から1秒、2秒、3秒、と少しずつ伸ばし、そしてその時間は10秒を超えようとしていた。
「ああぁぁ~いやぁ~。やめてぇぇ~止めてぇ」
「んん? まだですよぉ~。まだ我慢してくださいねぇ~」
「いやぁ、いやぁ、もうだめぇ~。逝くぅ~、逝くぅ~逝っちゃうぅぅ~」
「んん~逝きそう逝きそう。ほぅ~らぁ~逝く、逝く」
「凄い締め付け。ここであたしが一瞬止めると……でもすぐに、ほらほら」
逝くその寸前で真弓が蜜壺の中の指の動きを一瞬止めた。2ヶ所から快感を送り込まれていたゆかりはその一方を止められ、クライマックスに差し掛かっていた体にブレーキが掛かった。しかし指が止まったのは、ほんのコンマ数秒。ゆかりの快感曲線は再び急角度で上昇を始め、クライマックスに近づいてゆく。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土