御令嬢妄想奇譚
【29】
何でこんな服を……?
当然と言えば当然な、そんな疑問が浮かび上がってきます。
「あのう……、先生?」
「梓……。どういうコト?」
「いいから着替えて、きっと素敵なパーティーになるから」
どうやら先生の頭の中には、何やらシナリオが出来上がっているようです。
あたし達はワケもわからず、取り敢えずその服に着替えると、床に開いた穴か
ら、階段を地下室へと降りていきました。
それがちょうどお昼の12時頃でした。
この階段の下に、さっきの4人の女性達がいるのでしょうか?
先生はあたしの誕生パーティーと言っていましたが、何だか雰囲気が怪しすぎ
ます。この時の胸の高まりは、相当なものでした。
階段から地下に降り立つと、目の前にまるで舞台の幕のようなカーテンが引か
れています。その為に、地下室を見るコトが出来ません。
「さぁ、これを付けるのよ」
梓先生は、あたし達にアイマスクを付けました。
「えっ、どうして……?」
「外しちゃダメよ。もし外したら、その体がどうなるか判らないわよ」
その声のしたその直後、カーテンの開く音がしました。
そしてあたしは先生に背中を押され、真っ暗な中を恐る恐る歩き始めました。
それはどうやら佐智枝さんも同じだったようです。
「ねぇ梓、説明して。これは一体何なの?」
「うふふっ、さぁ、佐智枝さんはコッチよ……」
佐智枝さんと先生があたしから離れていく気配がします。あたしは何も出来
ず、ただその場に立ち尽くしていました。
すると何やらチャリチャリという鎖が擦れるような音が聞こえました。
そして続けて佐智枝さんの声がしたのです。
「あっ、いやっ、何? 何するの? いやっ、いやよ、待って……、あぁっ」
声と重なるモーター音。鎖が擦れ合う音……。
そう、この音はあの天井クレーンの音です。
「佐智枝さん、佐智枝さんどうしたの? 佐智枝さん……」
「御嬢様……」
その時、先生があたしの背中を押したのです。
「さぁ、あなたはコッチよ。絢音」
あたしは先生に誘導されるまま、何やら硬いベッドのようなものにセーラー服
のまま寝かされました。
「えっ? 何これ……?」
一体自分が何に横たわっているのか。いつの間にこんなものが地下室に……。
あたしと佐智枝さんが、今どういう状況に置かれているのか、あたしには何も
見えず、何も判らないのです。
次の瞬間、あたしは両手首と両足首を掴まれ、両手はバンザイをするように、
両脚は大きく拡げられてしまいました。
それは当然梓先生だけでは無理です。きっとさっき見た、4人のセレブが手
伝っているのでしょう。
しかもその格好で手首と足首には枷が付けられ、あたしはこの硬いベッドの上
で、X字形に固定されてしまったのです。
一体あたしの誕生パーティーに、何が起こっているのでしょう。
でも、全てはここから始まったのでした。
あたしの誕生パーティー。それは女が女を責める、妖しく淫らなパーティー
だったのです。
そしてあたしはこのパーティーで、バージンに別れを告げたのでした……。
何でこんな服を……?
当然と言えば当然な、そんな疑問が浮かび上がってきます。
「あのう……、先生?」
「梓……。どういうコト?」
「いいから着替えて、きっと素敵なパーティーになるから」
どうやら先生の頭の中には、何やらシナリオが出来上がっているようです。
あたし達はワケもわからず、取り敢えずその服に着替えると、床に開いた穴か
ら、階段を地下室へと降りていきました。
それがちょうどお昼の12時頃でした。
この階段の下に、さっきの4人の女性達がいるのでしょうか?
先生はあたしの誕生パーティーと言っていましたが、何だか雰囲気が怪しすぎ
ます。この時の胸の高まりは、相当なものでした。
階段から地下に降り立つと、目の前にまるで舞台の幕のようなカーテンが引か
れています。その為に、地下室を見るコトが出来ません。
「さぁ、これを付けるのよ」
梓先生は、あたし達にアイマスクを付けました。
「えっ、どうして……?」
「外しちゃダメよ。もし外したら、その体がどうなるか判らないわよ」
その声のしたその直後、カーテンの開く音がしました。
そしてあたしは先生に背中を押され、真っ暗な中を恐る恐る歩き始めました。
それはどうやら佐智枝さんも同じだったようです。
「ねぇ梓、説明して。これは一体何なの?」
「うふふっ、さぁ、佐智枝さんはコッチよ……」
佐智枝さんと先生があたしから離れていく気配がします。あたしは何も出来
ず、ただその場に立ち尽くしていました。
すると何やらチャリチャリという鎖が擦れるような音が聞こえました。
そして続けて佐智枝さんの声がしたのです。
「あっ、いやっ、何? 何するの? いやっ、いやよ、待って……、あぁっ」
声と重なるモーター音。鎖が擦れ合う音……。
そう、この音はあの天井クレーンの音です。
「佐智枝さん、佐智枝さんどうしたの? 佐智枝さん……」
「御嬢様……」
その時、先生があたしの背中を押したのです。
「さぁ、あなたはコッチよ。絢音」
あたしは先生に誘導されるまま、何やら硬いベッドのようなものにセーラー服
のまま寝かされました。
「えっ? 何これ……?」
一体自分が何に横たわっているのか。いつの間にこんなものが地下室に……。
あたしと佐智枝さんが、今どういう状況に置かれているのか、あたしには何も
見えず、何も判らないのです。
次の瞬間、あたしは両手首と両足首を掴まれ、両手はバンザイをするように、
両脚は大きく拡げられてしまいました。
それは当然梓先生だけでは無理です。きっとさっき見た、4人のセレブが手
伝っているのでしょう。
しかもその格好で手首と足首には枷が付けられ、あたしはこの硬いベッドの上
で、X字形に固定されてしまったのです。
一体あたしの誕生パーティーに、何が起こっているのでしょう。
でも、全てはここから始まったのでした。
あたしの誕生パーティー。それは女が女を責める、妖しく淫らなパーティー
だったのです。
そしてあたしはこのパーティーで、バージンに別れを告げたのでした……。