2ntブログ

あなたの燃える手で

Welcome to my blog

御令嬢妄想奇譚

【28】
梓先生は大変プライドが高く、高水準な教育を受けてきた人だと言うことは、
前にもお話ししました。そして根っからの女王様気質で、男の人を愛すること
が出来ないというコトも。
そんな先生には、あたし以外にも教えている生徒がいます。それは現在進行形
でもあり、過去形でもあります。
教えている生徒が男の子の場合、先生の興味はその母親に向けられました。
先生の教えている生徒達は何処も裕福な家庭で、その母親たちは一般的にはセ
レブと言われている奥様達です。
梓先生はそうした人達と今でも親交があります。何しろ自分の子供を一流大学
に入れてくれた恩人ですから、忘れるわけもありません。
そうしたセレブ達との親交の裏には、怪しい女同士の関係があったコトは、皆
さんも想像に難しくないと思います。

現在も保たれている "奥様達との怪しい関係"、"地下室の存在"、あたしと佐智
枝さんという ”2人の奴隷"。こうした3つの条件が揃ったとき、それは渦を巻
いて一つに溶け合い、ある一つの方向へと急速に動き出しました。
そう、それが秘密のパーティーの始まりだったのです。

パーティーは白昼堂々と、この屋敷の地下室で行われました。
平日の昼間の方が、奥様達は集まりやすいからです。
しかも梓先生はこのパーティーを開くにあたり、1人数万円の手数料まで取っ
ているのです。
しかしそれは、"お金を払っているのだから" と、奥様達を大胆にするという効
果も狙っているようでした。
ここからは、あの地下室で不定期に開かれている、この秘密のパーティーにつ
いてお話しようと思います。


2011年5月1日。季節はもうすっかり春です。
そして今日は、あたしの20歳の誕生日です。
窓の外は温かな日差しが降りそそいでいます。窓を開けると春の風が、カーテ
ンをフワリと膨らませて忍び込みました。
しかしこの部屋に忍び込んだのは、春の風だけではありませんでした。

ガレージの方から、車が砂利を踏む音が聞こえてきます。
バルコニー越しにガレージを見ると、梓先生の車が、ガレージの駐車スペース
に入っていくのが見えました。
車が止まると4つのドアが開き、見覚えのない4人の女性が降り立ちました。
その誰もが高そうな服を着こなし、大人の色気を感じさせます。
梓先生はスプリングコートの裾をはためかせ、彼女らの先頭に立って玄関へと
歩いてきました。
スグに玄関の開く音がして、人の気配がしました。
でもそれも僅かな時間で、スグに消えてしまったのです。あたしはそのワケを
知っています。それは、彼女たちは玄関から父の書斎に入り、そのまま地下室
へと降りていったからです。

暫くすると、梓先生があたしの部屋に来ました。傍らには佐智枝さんが立って
います。
「さぁ、いらっしゃい……」
「はい……」
あたしはそれだけ言うと部屋を出ました。
そして佐智枝さんと一緒に、まるで初めての家を案内されるように、梓先生の
後ろを歩いていきました。
先生は父の書斎に入ると、服の掛かったハンガーを両手に持ちました。
「さぁ、これに着替えて……」
そう言ってあたしにはセーラー服を、佐智枝さんにはナース服の掛かったハン
ガーを渡したのです。

Comments 0

Leave a reply

About this site
女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
About me
誠に恐縮ですが、不適切と思われるコメント・トラックバック、または商業サイトは、削除させていただくことがあります。

更新日:日・水・土