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あなたの燃える手で

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御令嬢妄想奇譚

【13】
頷いたあたしを見て、梓先生はニッコリと微笑みました。
「そう、今みたいなコトされるの好きなの。素質あるのね絢音さんは……」
「素質?」
先生の言いたいコトは大体わかります。
「これからも時々してあげようか……。今みたいなコト」
「は、はい……」
「でもその時はあたしの奴隷よ。言うコトを何でも聞くの。いいわね」
「はい……」
「いい子ね。それじゃ舌を出して」
あたしは口を開けて舌を少し伸ばしました。
「もっと、もっと出して」
あたしは首を仰け反らせ、精一杯舌を伸ばします。
「誓いの儀式よ」
あたしは上を向き、先生は下を向いています。先生はあたしの舌の上に舌を伸
ばすと、1滴の唾液を垂らしました。
「んん……」
先生はあたしのアゴを掴み、唇を尖らせて唾液を注ぎ入れました。
「飲みなさい。それが奴隷の証よ」
あたしはそれをゴクリと飲みました。きっと喉の動きで、先生にもそれが判っ
たと思います。
「これでもうあなたは、あたしの奴隷よ」
あたしは小さく頷きました。

もしかしたら佐智枝さんも、今の儀式を……。つまりあの人も、奴隷……?
そうだ、きっとそうだ。そうでなければ、この間のバスルームのようなコト、
あるハズがありません。
この屋敷で食物連鎖の、小さなピラミッドが出来上がったのです。


前に考えたあたしの計画。佐智枝さんを留守にするというあの計画です。
あたしはいよいよ、あの計画を実行に移したのです。
先生の授業が始まる前に、あたしは佐智枝さんを部屋に呼びました。
「佐智枝さん、もう湿布が無いの。悪いけど買ってきてくれるかしら」
本当はもう大分腫れも引き、湿布を貼る必要はないのですが……。
「湿布ですね……」
「それから駅前の "きつねのお宿" で、あのプリンも買ってきて……」
「はいはい、"とろける焼プリン" ですね。わかりました」
あたしに投げかける優しい笑顔に、後ろめたさを憶えます。
でもこれ以外に適当な理由が見つからなかったあたしは、そう言って佐智枝さ
んに買い物を頼んだのです。
これで佐智枝さんは1時間以上は帰ってきません。
つまりこの屋敷に、あたしと梓先生の2人きりです。
佐智枝さんが買い物に出掛けるとスグに、先生があたしの部屋にきました。
「佐智枝さん、買い物に行ったみたいね……」
「はい、湿布とプリンを頼みました。1時間は帰ってきません」
「帰ってこないって、佐智枝さんが留守の間にあたしと何かしたいの?」
梓先生が妖しく微笑みます。
「また、あたしを虐めてください」
「あらっ、あたしは絢音さんを虐めたことなんかないわよ」
「でもこの間……」
「あぁ、あれ? あれは虐めうちに入らないわよ」
「えっ……?」
「いいわ。それじゃ佐智枝さんが帰ってくるまで、虐めてあげる」
いざそう言われると、返事が出来ませんでした。
2人きりの屋敷。まだちゃんと歩けない足。あたしは逃げられないのです。
あたしは怯える子羊のように、上目遣いに先生を見上げました。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土