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あなたの燃える手で

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御令嬢妄想奇譚

【10】
梓先生は大変プライドの高い人です。
世が世なら貴族と言われる家柄に生まれ、幼い頃から高水準な教育を受けてき
たそうです。それはある意味、"人を蹴落としながら生きてきた" と言ったら言
い過ぎでしょうか。
ただ生まれ持った性癖なのか、後天的な体験によるものか、先生は男の人を愛
することが出来ません。
そう言った素性と性格ですから、彼女は根っからの女王様気質なのです。

一方、佐智枝さんは大変優しい人です。
どちらかと言えば彼女こそが平均的で、情緒が安定した人間だと、あたしは
思っています。
梓先生と同じく男の人を愛することが出来ない彼女は、三十路の坂をもう半ば
まで上っています。そしてその体は、強い被虐願望を抱いているようです。
つまり、梓先生の女王様気質に対し、佐智枝さんは奴隷気質とでも言ったら判
りやすいでしょうか。
この2人がこの屋敷で出会ったのは単なる偶然ですが、出会った以上、こうな
ることは時間の問題だったのかもしれません。


梓先生の持った蝋燭には、ベッドに上がったり馬乗りになったり、その位置を
微調整している間に、溶けた蝋がたっぷりと溜まっているハズです。
梓先生は蝋燭を左手に持ち替えると、右手で佐智枝さん左乳首を摘みました。
そしてコリコリと指を擦り合わせるように乳首を嬲ります。
「あぁぁ~、あぁ~ん、梓……」
「ふふふっ、敏感にしてから蝋を垂らしてあげる」
「あぁぁ~、いやっ、いやよ」
佐智枝さんは怯えるように体を左右にクネらせました。その姿はまるで芋虫の
ダンスのようです。
「いやって言っても、もうこんなに硬くなってるじゃない」
梓先生は蝋燭をまた右手に持つと、硬くした乳首に近づけます。
「あぁぁっ、やめてっ、やめてっ梓。お願い、謝るから……」
「ふふふっ、乳首のスグ上から垂らしてあげるわ」
蝋燭が乳首に触るくらい近づきました。そしてそれが徐々に傾いていきます。
「さぁ、たっぷりと溜まった蝋を……。ほぉ~らっ」
乳首の真上で蝋がブチまけられました。
ピンクの乳首を真っ赤に染めた蝋が、溶岩のように乳房を駆け下りながら固
まっていきます。
蝋燭は傾いたままですから、蝋は後から後から垂れ続けます。
「ひぃぃぃ~、熱いぃぃ~。やめてっ、やめてっ、もうやめてぇぇ~」
先生は喜々とした顔で蝋燭を傾け続けます。
後から垂れた蝋が、固まった蝋を追い越しては肌に貼り付きます。
「ほぉ~らっ熱い熱い。堪らないでしょう。ファーストキスを奪った罰よ。
もっと苦しみなさい。ほらっ、ほらほらほらっ」
熱さに身悶える佐智枝さんの体を、梓先生の両膝が挟み付けました。これで佐
智枝さんは、更に動きを制限されたことになります。
「いやっ、もう乳首はいやっ、熱いっ、熱いっ、あぁいやぁ、やめてぇ~」
「そう、乳首が我慢できないのぉ。それならたっぷりと……、ほらっ」
「ひぃぃ~、やめてっ、ホントに、ホントに我慢できないのぉ~」
「だからイイんじゃないの。ほらっ、ほらほらっ、ほぉ~らまだまだ」
先生は貼り付いた蝋を剥がし、露わになった乳首の上から蝋を垂らします。
「ほらっ、こっちもよ」
蝋燭が反対側の乳首に移りました。佐智枝さんは、また一から出直すように苦
しみ始めます。
「絢音さんが帰ってくるまで、まだ30分以上はあるわよ。どうするのぉ?」

そこまで妄想したとき、あたしはふと我に返りました。そんなあたしの目に、
窓の向こうの駅舎が見えます。あたしは『とろける焼プリン』を食べ終わる
と、『きつねのお宿』を後にしました。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土