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あなたの燃える手で

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御令嬢妄想奇譚

【9】
今日はあたしの散歩にお付き合い下さい。
途中、お気に入りのカフェであたしの妄想などもお話ししたいと思います。
ほら、もう白樺の枝に若葉が萌え始めていますよ。

それでは参りましょう。
門を出ると屋敷の前は坂道です。あたしにとってはチョット急なその坂道を、
ゆっくり下まで行くと川沿いの道にぶつかります。
川には都会では見るコトの出来ないような青い水が、水草を揺らしながら蕩々
と流れています。
その流れを見ながら、暫くこの川沿いをブラブラと歩き、途中で橋を渡って川
に別れを告げると、今度はバス通りに出ます。
そしてこのバス通りを駅まで行くのが、いつものあたしの散歩コースです。

あたしは駅前まで来ると、『きつねのお宿』と書かれた可愛いドアを開けまし
た。ここはいつもあたしが立ち寄る小さなカフェで、窓からは小さな駅舎が見
えます。
屋敷からこのカフェまでが約30分。そしてここで20~30分お茶をしてから
来た道を戻って帰ります。
ココに来てあたしがいつも頼むのは、陶器製の白いココット型に入ったプリン
を、オーブンで蒸し焼きにした『とろける焼プリン』です。
プリンの表面にはまるでオムレツのような焦げ目が付き、スプーンを入れると
濃厚でなめらかな中身がトロリと流れ出ます。
あたしはそのプリンを一口食べると、あの2人があれからどうなったのか妄想
してみました。
梓先生のお怒りは相当なモノでしたから、佐智枝さんはキツイお仕置きをされ
ているかもしれません。
それを考えたとき、脳裏にある一場面が浮かんできました。
あたしの妄想はこうです。


あたしが散歩から帰ってくると、佐智枝さんの部屋のドアが開いています。
そうです、ちょうどこの間のバスルームの時のように。
あたしは廊下で壁に貼り付くと、頭をチョット傾けるようにして、佐智枝さん
の部屋を覗いているのです。

「ふふふっ、まるで芋虫ねぇ」
佐智枝さんは全裸で縛られています。両手を後ろで、両脚は膝と足首を一つに
され、まさに芋虫のようにベッドに横たわっているのです。
でもその姿は、とても肉感的ですらあります。
ベッドの脇に立つ梓先生の手には、火の点いた赤い蝋燭が握られています。
「いやっ、ねぇ赦して、赦して頂戴……」
「ファーストキスを奪った罪は重いわよ」
そう言って、冷たい目で佐智枝さんを見下ろします。
「そんな……」
「だってもう取り返しが付かないものねぇ、そうでしょう? お手伝いさん」

縛られた佐智枝さんは泣きそうな、それを見下ろす梓先生は妖艶で意地悪な微
笑みを浮かべています。そしてその唇がパックリと割れ、手に持った蝋燭が
ゆっくりと傾き始めました。
赤い蝋が筋となって、佐智枝さんの一つに縛られた脚に流れ落ちました。
「あぁぁっ、あぁ、熱い、熱いわ梓……」
「ふふふっ、いい気味よ」
蝋は脚にポタポタと落ち続け、やがてお腹にまで赤い花を咲かせていきます。
「あぁ、やめてっ、あぁっ、あぁっ、熱いっ、熱いぃ」
「今度はその胸を真っ赤にしてあげるわ。ほぉ~らっ、ほらほらほらっ」
蝋が佐智枝さん乳房に、無数の花を咲かせます。
佐智枝さんは芋虫のように体をクネらせ、その熱さに耐えています。
「梓、お願い、やめてっ、もうやめて。梓ってば、あぁっ熱いっ、熱いっ」
「もう、ホントによく動く芋虫ねぇ……」
梓先生はベッドに上がると、佐智枝さんの上に馬乗りになったのです。
腰の上に先生が座り、もう佐智枝さんは体をクネらすコトが出来ません。
「もう逃げられないわよ。芋虫ちゃん」
先生の唇が三日月のように割れると、蝋燭を震える胸に近づけていきました。

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女が女をじっくりと、生殺しのまま犯していく。その責めに喘ぎ仰け反る体。それは終わり無き苦痛と快楽の序曲。     
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更新日:日・水・土