こちら夢の森探偵社
8
「変わった車乗ってたんですね、エマさんって……」
「なかなか味があるだろう、シトロエンっていうフランスの車だ」
「なんだかブリキ細工みたいな感じですよね、この車」
「ブリキ細工? あぁこの名車も、君の目にはそう映るのだな、リンダ」
エマはハンドルから手を離し、両手を広げた。
「あぁ、危ないっ、危ないから。ちゃんとハンドル持ちましょう、エマさん」
エマはクラッチを踏むと、ギアをシフトアップした。
「オートマじゃないんですか?」
「それがクラッシックの味というものだ」
「排気量は何CCなんですか?」
「600だ」
「600? 600って、大型バイクより少ないじゃないですか」
「それでも時速100キロは出る」
「じゃ馬力は?」
「29馬力」
「大丈夫ですか? そんだけで」
「大丈夫だ。ちゃんと坂も上る」
「坂も上るって……」
「この車は車重が590キロと軽い。だから加速も問題ない」
「坂を上るとか、100キロ出るとか、問題ないのが普通です」
エマがアクセルを踏み込むと、600ccのエンジンが甲高い唸りを上げた。
「ところでリンダ、わたしが今どこに向かっているか判るか」
「判るわけないじゃないですか。FAXだって見せてくれないし」
「そうか?」
「そうですよ」
「ならば教えよう、向かう先は、夢の森女子学園大学だ」
「夢女へ? だいたいどんな依頼で、そもそも依頼人は誰なんですか?」
「それは言えない」
「そこは言いましょうよ、あたし助手ですよ。……見習いですけど」
「なんだ、あの名刺のコトか。もしかしたら傷ついているのか? リンダ」
「えぇ、この乙女のような心を、それはそれは深くザックリと……」
「あっはははっ」
エマは大きな口を開けて笑うと、更にアクセルを踏み込んだ。
奈美が学長室のドアを開けると、学長の「雪柳琴美」は窓からキャンパスを見下ろしていた。
窓の前には、4人掛けのテーブル程もある褐色の机、部屋の隅には大きなソファと本棚があった。そこには奈美の興味のない本が並んでいる。
窓からはキャンパスの中にある丸い池が見え、その回りでは、学生達がベンチに座り昼食を食べている。
「お呼びですか? 学長」
奈美がドアを閉めると、琴美が振り返った。その肌つやは、自分より一回り年上だとはとても思えない。
「わかってるクセに、奈美ったら……」
二人は妖しく微笑みあった。
奈美はドアに鍵を掛け、琴美はカーテンを閉めた。
「学長ったら、先週したばかりですのに……もうですか?」
「あなたこそ……。次の講義まで1時間はあるハズね」
「はい」
「それじゃ、今日も楽しませて貰うわ……」
それが全ての始まりを告げる言葉となった。
奈美は黙って全裸になると、琴美の前に立った。
琴美は右手をその股間に伸ばし、指先で花びらの内側を探った。
「あぁっ、あぁ~」
「おやおや、もう濡れてるよ……。奥はどうなんだい?」
指は花びらを割り開き、蜜壺の中へと潜り込むとその濡れ具合を確かめた。
「あぁっ、あぁ~ん、あぁっ、あぁっ……」
「なんだい? その声は……。ホントにイヤラシイ女だねぇ」
奈美を見つめる琴美の顔が、酷薄な絵美を浮かべた。
「さて、今日はどうやって虐めてやろうか? ひひひっ……」
「変わった車乗ってたんですね、エマさんって……」
「なかなか味があるだろう、シトロエンっていうフランスの車だ」
「なんだかブリキ細工みたいな感じですよね、この車」
「ブリキ細工? あぁこの名車も、君の目にはそう映るのだな、リンダ」
エマはハンドルから手を離し、両手を広げた。
「あぁ、危ないっ、危ないから。ちゃんとハンドル持ちましょう、エマさん」
エマはクラッチを踏むと、ギアをシフトアップした。
「オートマじゃないんですか?」
「それがクラッシックの味というものだ」
「排気量は何CCなんですか?」
「600だ」
「600? 600って、大型バイクより少ないじゃないですか」
「それでも時速100キロは出る」
「じゃ馬力は?」
「29馬力」
「大丈夫ですか? そんだけで」
「大丈夫だ。ちゃんと坂も上る」
「坂も上るって……」
「この車は車重が590キロと軽い。だから加速も問題ない」
「坂を上るとか、100キロ出るとか、問題ないのが普通です」
エマがアクセルを踏み込むと、600ccのエンジンが甲高い唸りを上げた。
「ところでリンダ、わたしが今どこに向かっているか判るか」
「判るわけないじゃないですか。FAXだって見せてくれないし」
「そうか?」
「そうですよ」
「ならば教えよう、向かう先は、夢の森女子学園大学だ」
「夢女へ? だいたいどんな依頼で、そもそも依頼人は誰なんですか?」
「それは言えない」
「そこは言いましょうよ、あたし助手ですよ。……見習いですけど」
「なんだ、あの名刺のコトか。もしかしたら傷ついているのか? リンダ」
「えぇ、この乙女のような心を、それはそれは深くザックリと……」
「あっはははっ」
エマは大きな口を開けて笑うと、更にアクセルを踏み込んだ。
奈美が学長室のドアを開けると、学長の「雪柳琴美」は窓からキャンパスを見下ろしていた。
窓の前には、4人掛けのテーブル程もある褐色の机、部屋の隅には大きなソファと本棚があった。そこには奈美の興味のない本が並んでいる。
窓からはキャンパスの中にある丸い池が見え、その回りでは、学生達がベンチに座り昼食を食べている。
「お呼びですか? 学長」
奈美がドアを閉めると、琴美が振り返った。その肌つやは、自分より一回り年上だとはとても思えない。
「わかってるクセに、奈美ったら……」
二人は妖しく微笑みあった。
奈美はドアに鍵を掛け、琴美はカーテンを閉めた。
「学長ったら、先週したばかりですのに……もうですか?」
「あなたこそ……。次の講義まで1時間はあるハズね」
「はい」
「それじゃ、今日も楽しませて貰うわ……」
それが全ての始まりを告げる言葉となった。
奈美は黙って全裸になると、琴美の前に立った。
琴美は右手をその股間に伸ばし、指先で花びらの内側を探った。
「あぁっ、あぁ~」
「おやおや、もう濡れてるよ……。奥はどうなんだい?」
指は花びらを割り開き、蜜壺の中へと潜り込むとその濡れ具合を確かめた。
「あぁっ、あぁ~ん、あぁっ、あぁっ……」
「なんだい? その声は……。ホントにイヤラシイ女だねぇ」
奈美を見つめる琴美の顔が、酷薄な絵美を浮かべた。
「さて、今日はどうやって虐めてやろうか? ひひひっ……」